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2/29/2024, 11:44:03 PM

 サウナが流行っている。サウナに入ると「ととのう」らしい。私自身はサウナでだけでは「ととの」わない。
 ストレスが溜まり「ととの」わせたい時の「ととの」わせベストはこうだ。
 まず、大型書店の文芸書コーナーに行く。地元の小さな書店には売ってない本を数冊購入する。
 そしてバス、電車、列車に乗って行ったことのない街まで軽く旅をする。移動中に買った本を読む。バスだと無理かな。
 知らない街に着いたら駅前を散策。老舗の町中華と小規模映画館を探す。町中華で半チャンラーメンを食べ、映画館で渋い映画を観る。
 帰りの電車では本は読まない。映画の余韻に浸りながら窓外を眺める。
 そして、地元の温泉に行く。そしてサウナ。最終的にはサウナとなる。

2/29/2024, 4:22:50 AM

 散歩が好きだ。家の近くではない、家から遠く離れた街をぶらぶら歩くのが好きだ。
 知らない街を歩いている時は日常のことは完全に忘れる。もう一人の自分が散歩をするのだ。仕事のことなどは決して考えてはいけない。
 ある作家が書いていた。知らない駅で降り、バスに乗り、知らないバス停で降りる。日々のことを頭から消し、全く知らない街を歩く。美味しそうな蕎麦屋があれば、蕎麦を食べる。良さげな古本屋があれば、中をちょっと覗いて見る。老舗の町中華があったら最高。
 なかなか面白そう。今週末行ってみるかな。
 まずは江東区。大島辺り。

2/28/2024, 12:28:55 AM

 天気が良すぎる。こんなに天気がいいと仕事に行く気にならない。さぼりたい。
 そんなことを思いながら駅に向かった。最寄りの駅は普段より混んでいた。都立高校入試日だった。
「そうか入試か。みんな頑張れ。俺の分もな」
と独り言を言いながら満員電車に駆け込んだ。
 乗り換えのターミナル駅までは4駅。今日のプレゼンテーションの段取りを確認した。 
 確認が出きたところで乗り換え駅に着いた。反対側のホームには特急が止まっている。終点は某海岸。
「あれに乗ったら海に行ける。海を見ながら温泉に入りたい。乗ってしまうか」
現実逃避したくなるが、今日休んだら1年間の努力が無駄になる。大切なプレゼンテーションがあるのだ。
「プレゼンが成功したら、日曜日にサウナだな」
と考え直し、いつものように仕事に向かった。
 

2/27/2024, 12:10:06 AM

 部活が早く終わったので少し散歩をした。ゼミで使う本を探しがてら。
 少しとはいえ8キロ位歩いたか。東京駅を降り、二重橋に向かう。外国人が多い。二重橋に行くと何か特別なパワーを感じるのだが、彼らにも感じるものはあるのか。
 丸の内が好きと言ってた友人がいたな。
「洗練されているところが好き」
と言ってた。君は今どこでなにをしていますか。
 和田倉噴水公園で休憩。スタバに入りたいが、混んでいて入れない。しばし瞑想をしてビル群を散歩する。
 三省堂は工事中のため仮店舗だ。山の上ホテルは休館中。新たな街になって行くんだな。
 ナウカ・ジャパンに着いた。スタバに入れなかった分、一冊余計に買うか。

2/25/2024, 11:52:13 PM

 昼過ぎに起床した朝和は、起きるとすぐに隣町の映画館に向かった。映画マニアにはよく知られている北欧の映画監督の作品が上映されるのだ。駅までは歩いて3分、電車到着まで4分。電車に間に合うよう少し走った。電車到着と同時に駅に着き、電車に乗ると思いの外中は混んでいた。遠足に行く小学生が乗っていたのだ。車窓から物憂げな空が見えた。今日の運勢を物語っているような空だった。
 映画は想像以上によく出来ていた。ハリウッド映画を思わせるような派手さはなく、昔の日本映画を思わせるようなしんみりした作品。朝和はそんな作品が好きなのだ。
 映画館内の喫茶室で1時間半余韻に浸った。時計を見るとすでに4時。映画の中から現実に引き戻される。
 映画館を出て商店街に向かった。朝和は商店街を好んだ。あの活気が自分に力を与えてくれる気がする。
 夕間暮れの商店街はいつものように活気があった。 
 

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