この時期の気候が好きだ。温かさの中に涼しさがある。夏と春が拮抗している。
早く起きることが出来たときには目的地などを決めずに散歩に出かける。
二重橋前、日本橋、隅田川沿い、門前仲町
風に身をまかせて歩く。歩く瞑想。心が整う。
気持ちの浮き沈みが激しい。愛したり、憎んだり。
会いたいと思った一分後には、二度と会いたくないと思っている。
どちらの気持ちも本当の気持ち。その時その時の本音。自分の気持ちはしまったつもりなんだけど、駄目だね、たまに飛び出す。
もしかしたら、愛しているという気持ちを隠すために憎むのかも。
本心は愛してるのか。
今日はどっちが強かったな。
ん〜、もう会いたくない。かな。
大学生活が始まった。1年浪人しての大学生活。辛かった1年を思い返すと、今の充実した生活は言葉に出来ないほどうれしい。
浪人の間はすべての時間を勉強にあてた。漫画、小説、映画は封印。スマホは家族と連絡を取るときのみ使用。いろいろと制限してきて辛かったが、6月を過ぎると浪人生活にも慣れてきた。ゲームをやらない生活が当たり前になった。そうなるとゲームをやってた時間がどれだけ無駄だったのかわかってくる。入試が終わった後もゲームはやってない。
ゲームはやめたが、映画と小説はやめられない。大学生活では小説を読み漁りたい。
今年の夏はキャンプに行こうと思う。今流行りの1人キャンプを長野辺りで出来たら最高。
長くはできないな。家族に怒られる。一泊二日で十分。自分でテントを張り、晩御飯を作る。たいしたもんは作れない。カップラーメンくらいかな。コーヒーとカステラがあればいいか。
目的は食事ではない。ボーとする時間を作ることだ。都会にいるといろいろと余計なことを考えてしまう。一切のことを忘れて自分の内面に集中する。
食べ物はどうでもいいが、必需品がいくつかある。まずは薪。小さいものでかまわない。パチパチというあの音がリラックスさせてくれる。そしてコーヒー。薪で沸かしたお湯で入れるか。高いものでなくていい。インスタントでいいな。極めつけは満点の星空。これのために山に行くようなものだ。都会では見ることが出来ないこぼれ落ちてきそうな満点の星空。
満点の星空の下、薪を前にボケ〜とコーヒーを飲む。今年の夏休みに決行したいな。
何度書いてもダメ出しされた。同じ字を100回、200回書いた。それでも先生はOKをくれない。心が折れた。筆を折って投げつけようかと思った。
700回を過ぎ、怒りと疲れが頂点に達した時、今まで入り続けていた肩の力がふっと抜けた。
その一瞬に書いた字は、今までとはは明らかに違った。流れるように、自然と手が動いた。
書き終わったところを見ていた先生がつぶやいた
「うん、それだ。それでいい。それがいい。すばらしい」
この一瞬があるからやめられない。
だから、明日も明後日も書き続ける。