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2/25/2024, 1:01:51 AM

 昨日は仕事で大失敗をした。気を紛らわすために飲みにいったが、飲みの席でも失態。最悪の一日だった。
 そして、今朝起きてりんごを切っている時にナイフで左人差し指をザクり。やってしまった。最悪。ドバドバと血が出る。朝食どころではなく、止血を始めた。すぐにティッシュが真っ赤になる。
 ティッシュで押さえていると左手指先が脈打つのがわかる。ドクドクと。そこだけが別の生き物のようだ。小さな命を感じる。生きているのを感じる。
 そんなことを考えながら、ティッシュで指を押さえてたら、しばらくして血が止まった。心は病んでいても、体は傷を治すのに必死になってる。
 またまだ俺行けるな。
 よしサウナでととのえよう。
 あっ、指切ったから無理かな。
 今日は映画でも観てのんびりするか。

2/24/2024, 12:10:53 AM

教室に無言で入り、無言のまま板書する。
「I love you.」
「意味わかる?はい、じゃあ明日香」
「わたしはあなたが好き」
「違う」
「じゃあリサ」
「わたしはあなたを愛してます」
「違う。好きと愛してるの違いではない。たしかに好きと愛してるは違う。先生は好きな女性と愛してる女性がいる。たしかに違う」
「先生、浮気じゃん」
「愛してしまったものは仕方ない。浮気ではない。話しを戻そう。youには二人称単数と二人称復数があるんだよ。知ってた?」
「知らなかった。あなたたち、ですか?」
「そうそう。文法書にはそう書いてある。ただ、ネイティブスピーカーはyouを復数では使わないらしいが。復数の時にはyou guysとかいうらしい。もう一度、じゃちひろ。訳してごらん」
「わたしはあなた達が好き」
「そう。そうなる場合もある。状況次第なんだろね。英語史を話すと〜。」

てな感じで授業は始まった

2/23/2024, 1:38:03 AM

 小学生の頃、算数理科好きだった私にはいくつかの疑問があった。
「磁石の同じ極をテープでくっつけたら、数週間後にはテープを剥がしてもくっついたままか」
「一辺が1センチの正方形の対角線は何センチか」
「どうやって地球の大きさ(長さ、重さ)をはかるのか」
「太陽のような恒星かつ月のような衛星はあるのか」
「宇宙はどうはじまったのか、はてはあるのか」
とうとう。
疑問のいくつかは解消した。
電車の中で物理の教科書を読んでいて解決したものもある。あの時は思わず叫んでしまった。
「重力加速度か!!」と。
まだ解決していない疑問がある。それらへの興味が私を理系大学、さらに教員へと進ませた。
 大学に進み、発展的な内容を勉強すればするほど疑問は増える。その疑問を解決するために勉強すると、さらに疑問が増える。だからと言って嫌になったことはない。疑問が増えれば増えるほど楽しみが増える。 
 理系の面白さ、数学物理学の面白さを子供たちに伝えていきたい。
 数学の面白さを子供たちに伝える。これが今の一番の難問だ。

2/22/2024, 12:51:32 AM

 今日は朝から雨。気分が乗らない。入試も終わり、この数カ月間の勉強疲れがどっと出た。後は合格発表を待つのみ。
 何もすることがないので、のんびりするかとも思ったんだけど、だらだらすることに罪悪感を感じてしまう。勉強習慣が体に染み付いているんだな。
 とりあえず午前中はのんびりしよう。部屋の片付けをするか。
 午後は、そうだな、大学の予習をするか。ロシア語の勉強だな。昼御飯を食べて、「ゼロから始めるロシア語」を読むか。

2/21/2024, 1:24:18 AM

 「読んだ本、観た映画を語り合える友人がいると人生がより楽しくなる」
 とある作家が語っていた。
 同じ本を読み、同じ映画を読み語り合う。時には意見が食い違う時もあるだろうが、大半は同じ意見.感想を持つ友人。たしかに、そんな友人がいたら楽しい人生になるだろう。
 わたしには、そんな友人がいた。
 知りあってすぐに彼女はこんなことを話した。
「わたし、毎年、1年間読んだ本の中で1番良かった本に◯◯年度大賞をあげているんです。個人的に。今年は◯◯さんの◯◯でした」
と。
 その作家はあまり有名な作家ではなく、私以外でその作家を読んでいたのは、私の周りでは彼女だけだった。
 読む本、観る映画の趣味が合い、彼女との会話は時間が経つのを忘れて話した。すばらしい時間を過ごせた。
 しだいに本、映画以外の話も増えてきた。家族の話し、部活の話し、子供の頃の話しなどなど。
 離れていてもお互いの感情が分かるようにもなり、不思議なことが度々おこった。
 ある日、部活の練習試合で大きなミスをし、試合に負けてしまったことがあった。レギュラーを決める大事な試合だったので、わたしはとても落ち込んだ。そんな時、彼女からメールが届いた。
「自身を失ってませんか。大丈夫です。自分を信じて」
彼女には何も話していないかったにもかかわらず。
 このようなことが何度もあった。時には私が彼女の感情を感じることもあった。嬉しときよりも、哀しく辛い時が多かったと思う
 彼女は心から私を励まし応援してくれた。それは同情ではなく、共感だった。共に感じ、共に泣いてくれた。
 いいかを関係が続いていたのだが、ちょっとしたことから連絡を取らなくなった。惹きつけ合う力が強ければ強いほど、反発する力も強い。あれから数年たった。彼女は今どんな本を読み、どんな映画を観ているのか。

リッキージョーンズ カンパニー を聴きながら

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