『ないものねだり』
取り敢えずお金と体と時間がもっと欲しいですっ!(欲に忠実)
最近なんにも書けていないし、描けてもいない!
不満ですっ!
……不満ですっ!!
(大事な事なので(ry)
ふーーまーーんーーっっ!!!
………ですっっ!!!!
(大事な事なので(ry)Part2
あぁ……どうしてくれましょうかっ?!(憤怒)
こんなものっ!
あーしてやって……っ!
こーしてやって……っ!!
うーしてやって……っ!!!
ぱーしてやって……っ!!!!
いてこましてやりますっ!!!!!
カタ:( ;´꒳`;):カタ(及び腰)
…………、
まぁ……どうしようもないデスネ(諦観)
……愚痴を言ってすみませんでした
『バカみたい』
「どうして恋愛映画の主人公は顔が小さくて目が大きくて肌が綺麗で細身の役者ばかりなんでしょうね?
世の中には色んな容姿の人がいるのに。
どんな容姿であってもそこには美醜の差なんて無いし、それぞれがとても素晴らしい筈でしょう?」
「……いや、ありふれた容姿の人が恋愛するよりも、どうせなら美男美女が観たいじゃん。
かっこいいし、可愛いし」
「それは容姿差別でしょ。
さっきも言ったけど人の容姿に美醜の差なんてないんだから」
「いや?あるよ」
「……無いわ」
「あるって。
人には誰だって出来ることと出来ないことがあるでしょ?
それと同じで容姿も一つの才能なんだよ。
彼ら彼女らは大勢に求められる容姿を運良く持つことが出来て、なおかつそれを維持する為に努力してるんだ 」
「容姿なんて生まれ持ってのものじゃない!
そんな話は理不尽よ、私だって主役になりたいし、それは当然の権利だって思ってるんだから!!」
「……コメディ映画ならいけるんじゃない?
それに容姿以外の才能だって、生まれ持ってのものだと思うよ」
「れ・ん・あ・い・映画ッ!
そもそもあんただって似たような容姿の癖にバカにしちゃって!
悔しくないの?!
私達が影でなんて言われてるか知ってるでしょ、おたふく姉妹よ!!」
「なんか可愛いよね」
「可愛くないっっ!!」
「……そうは言っても仕方ないでしょ。
多くの人が百メートルを九秒台で走れないように、私達だって美少女にはなれないんだよ。
馬鹿にされるのは嫌だけど、個人的にはおたふく姉妹って呼ばれ方も気に入ってるし……そこまでの熱量なんて私にはないよ」
「……このバーカッ!
もうあったまきた!あんたなんて知らないっ!
豆腐の角に頭ぶつけて死んじゃ……うのは可愛そうだから、頭が汚れちゃえっ!!
こんな家出てってやるんだから!
……夕ご飯には戻るからねっ!」
──ドタドタ ガシャーン バンッ
「……やっぱりコメディ映画ならいけると思うんだけどなぁ」
『二人ぼっち』
入学してから一年半、図書室を開ければいつもの如く君はいた。
君はチラとこちらに目をやると、『時すでにお寿司』と刺繍されたナップサックから一冊の本を取り出して、僕に向かって差し出した。
僕はそれを受け取って、代わりの本を君に差し出す。
(こうして毎週金曜日、放課後にオススメの本を交換しだしたのは何時からだったか?)
お互いに無言のまま、僕は君から一番離れた席へと移動する。
そしてまた……二人ぼっちの時間が始まる。
──────
────
──
この高校に入ってから約一ヶ月。
主要な教室の場所をだいたい覚えて、学校で迷う事が無くなってきた時頃。
僕は学校内に自分の安らげる場所を探していた。
……いわゆる、穴場スポットのような場所だ。
例えば空き教室。
どこの教室も鍵がかかっていて自由に使わせては貰えなかった。
例えば屋上。
そもそも屋上への階段は封鎖されていて行くことは出来なかった。
例えば図書室。
建てられたばかりの新校舎なので明るく綺麗、それに加えて多くの人が訪れてきて落ち着かない。
(中々見つからないなぁ)
そんな事を思いながら、入学した時に渡されたパンフレットの案内図を見ていると、旧校舎の文字が目に入る。
……どうやら旧校舎にも図書室があるらしい。
(明日はそっちを探索してみるか)
── 次の日 ──
そんなこんなで翌日の放課後、有言実行とばかりに旧校舎へと足を運んだ。
こちらの校舎は三年生の教室があったはずだ、一年生と二年生は新校舎。
普通は逆だろうと思ったが、どうも三年生の多数がこの旧校舎に強い想い入れがあったらしく、そんな風に決まったとかなんとか。
あまり詳しくは知らないけれど、とにかく多くの要望があっての事なのだろう。
当たり前だが旧校舎の外観は新校舎と比べると寂れて見えた。
外壁に蔦が絡まっていたり、罅の入っている場所だってある。
そんな事もあってか、全体的に何処かノスタルジックな雰囲気を纏っていた。
……こういう雰囲気は大好きだ。
自分のテンションが上がるのを感じながら、手に持っているパンフレットへと視線を落とす。
(図書室は……一階の角か)
校舎に入り数分後、目の前の教室のネームプレートを見上げると、少し汚れたそれにはこう記されていた。
『図書室』
……やっと辿り着いたらしい。
少しのワクワクと期待を胸に、僕はついにドアを開いた。
図書室を覗いてまず目に入ったのは女子生徒だった。
誰か入って来るとは思っていなかったのだろう、先程まで寝ていたのか慌てた様子で姿勢を正している。
……正直自分も誰かがいる可能性を失念していたので驚いた。
そうして少し驚いていたのも束の間、僕は直感した。
(……あぁ、同類か)
すっと視線を切る。
そのまま適当な本を探して空いている席へと座った。
……もちろん彼女からは一番離れた席である。
今更だが僕はコミュ障だ。
入学してからこれまで友人は居ないし、これからも作れる気がしない。
自信を持ってぼっちだと言えるだろう。
だからだろうか?
自分と感性の近い人間かどうかが何となく分かるのだ。
ドアを開けてから数秒間だけ視界に入った女子生徒を思い返す。
髪はボサボサのセミロング。
テーブルの上に置かれていたのは黒縁メガネ。
何故か持ってきているナップサックのようなものには、『時すでにお寿司』の文字が刺繍されていた。
そして扉が開いた事に驚いていたあの反応、まさしく自分を見ているようではないか。
ガサツさ、センス、雰囲気の三拍子。
既に証拠は出揃っていた、彼女は間違いなく同類である。
そうと分かれば話は早い、お互いに無視をすればいいのだ。
それが精神安定上もっとも良い選択である。
あちらも僕には興味が無いだろうし、こちらも彼女に興味は無い。
出来れば一人が良かったが……僕が後から入ってきた身だ、贅沢は言えまい。
お互いぼっちだし気にするだけ無駄だろう。
── 一年半後 ──
図書室を開ければ、いつもの如く君はいた。
……お互い名前も知らないけどね?
『夢が醒める前に』
嫌悪感が
罪悪感が
腹から喉へと
喉から口へと
せり上がってきては溢れ出す
世界の色が褪せていき
音もだんだん遠くなる
モノクロの世界
チカチカと点滅を繰り返す視界の中で
独り漠然と思考する
(またか
またこれか
またこの夢か……っ!)
喉が締め付けられる
目に力が入る
鼻が痛い
口が震える
びちゃびちゃと粘着質な液体が
全身の穴という穴から
快楽を伴って零れ落ちた
自分自身を蔑み罵る
「だからお前は屑なんだ……ッ!!」
──────リリリン!
────リリリリリン!
──ジリリリリリリン!!
(あぁ……やっと宵《酔》を抜けられる)
『胸が高鳴る』 115
「最近胸が動悸動悸して、頭がクラっとしちゃうんだ。
……これは恋かな?」
「 ……ねぇ大丈夫?凄く心配だわ。
病院に行った方が良いんじゃないかしら?」
「冗談だよ!
君がそんなに心配してくれるとは思わなかった。僕は優しい友人をもてて嬉しいよ……!」
「それは……あんな事言われたら誰でも心配するわよ。本当に大丈夫なの?」
「大丈夫だって!
見てよ、顔色だって良いでしょ?
昨夜もよく眠れたしね!」
「あぁ、そっちじゃなくて。
あんなにつまらない冗談を、恥ずかしげも無く言えるだなんて……頭、大丈夫?」
「…………最近、僕の扱い酷くない?
胸が痛くなるんだけど気のせいかなぁ?」
「それは故意ね」