観測者

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2/27/2024, 7:32:20 AM

君は今

毎日のように顔を合わせるのも、今日で最後かもね。
卒業式の日、君といつも通りに喋っていた。
思い出話に花を咲かせながらも、話題は徐々に未来のことに移っていく。
「君はどこ高校行くんだっけ?」
「港の方の自称進、第一志望受かって良かったよ。君は?」
「僕は――」
君と交わす他愛もない会話。
すっかり使い込まれた、だっさいセーラー服。
君と歩く、夕焼けに染まった帰り道。
君と過ごす、当たり前の日常。
その全てがこれで最後なんだと思うと、何ともいえない感慨と寂しさに包まれたように感じる。

あれから一年。
一人で歩く、宵闇の垂れ込めた帰り道。
君も、同じようにここを歩いているのだろうか。

2/26/2024, 5:35:51 AM

物憂げな空

何でもない曇り空が、今日は寂しく見える。
青空に照らされたリビングでぽーっとしていると、何処か郷愁のようなものを感じる。
小さい頃を思い出すからなのかもしれない。
成長するほど記憶は色褪せ、曖昧なものになる。
あまりにもふわふわした記憶は、昔過ごした時間は幻だったのではないかと錯覚させることがある。
でも、身の回りの至る所にあの頃を生きた痕跡がある。
タンスへの落書き、昔使っていた自由帳、いつからか飾らなくなったクリスマスツリー……
春が近付くと、私の胸にはいつも寂しさが付きまとう。

2/25/2024, 5:23:14 AM

小さな命

あたしの命なんてちっぽけなもの。
ちっぽけだから、無くなったところで誰も気にしない。
ちっぽけだから、大きな命には容易く踏み潰されてしまう。
ちっぽけだから、誰にも気付かれない。

2/23/2024, 12:52:35 PM

Love you

ある日、私は告白された。
校舎の裏側、ベタな言葉で。
私のことをそんなに想ってくれてるんだって、嬉しくなったことは覚えてる。
彼は私に尽くしてくれた。
その姿は、しっぽを振る健気なワンちゃんにも見えた。
一緒に手を繋いで歩いたり、傘を忘れた時には相合傘で家まで送ってもらったり。
フルーツティーのような青春が詰まった1年だった。
そんな思い出の数々を夕焼けのスクリーンに映しながら、寂れたブランコをキイキイとこぐ。
隣にはだあれもいない。
君はどこに行ってしまったのだろうか。

2/22/2024, 11:49:19 AM

太陽のような

推しって尊い。太陽のように眩しい。
眩しすぎて直視できない。
眩しすぎてたまに苦しい。
うっかり近くに来てしまうと何もできない。
推しを前にしてしっかり話せる人、尊敬する。
推しの輝きが毎日の活力になる。
推しにぽかぽかと照らされた日常が愛おしい。
電池切れになるまで、どうか私の世界を照らしてください。

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