Morita

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7/16/2024, 10:14:16 AM

なんでこんな仕事やってるんだっけ。


【お題:空を見上げて心に浮かんだこと】

7/13/2024, 9:37:09 AM

これまでずっとそうしてきたのだ。今さら変えるわけにはいかない。

ベーコンと目玉焼きのトースト。厚さは6枚切り、ベーコンは伊東屋のお得パックのを半分に切ったもの。粗挽きの胡椒をふって。付け合わせはレタス。パリパリに限る。ドレッシングはニンジンすりおろし。飲み物は水。

「仕方ないでしょ。色々高いんだから」


【お題:これまでずっと】

7/10/2024, 12:13:57 PM

目が覚めると、見知らぬ猫が腹の上に乗っていた。

「にゃー」

にゃーじゃないよ。
誰だお前は。

白地に黒のハチワレ。毛並みが良い。飼い猫だろうか。
猫ってあったかい。というか暑い。どいてほしい。

手でつかんで下そうとするが、びくともしない。もちもちの皮だけ伸びる。

おっと、首輪がある。緑色の首輪。探ってみると札がついている。だが、この角度からじゃ読めない。

「どこの子だよお」
「にゃー」

この声はハチワレじゃない。足元にいる三毛猫だ。
枕元からは白猫がおれの顔を覗きこみ、早くご飯をよこせと言わんばかり。

みんな、おれの猫じゃない。
どこかからやってきて、ご飯だけ食べて、気づいたらどこかへ行ってしまう。
今朝来たハチワレも、きっとそう。

「にゃー」
「分かったってば。分かったからどいて」


【お題:目が覚めると】

7/4/2024, 9:16:12 AM

この道の先に何があるんだろう。
立ち入り禁止の看板の前で、道の先へ目を凝らす。
道は雑木林へ続き、曲がりその先は見えない。

すると、がさりと音がして、道の向こうから人がやってくるではないか。こんな田舎には珍しい、痩せた若い青年である。薄鼠色の着物を着ている。

青年は私を見ると、ぱっと顔を輝かせた。

「いらっしゃい! どうぞこちらへ」

状況が飲み込めず、「ええと」と口ごもる。

「ここって、立ち入り禁止って……」

「うわ、なんだこれ」

看板を見て、青年は困ったように頭を掻いた。

「ははあ、なるほど。僕を困らせようとして誰かがイタズラしたんだな。見て」

青年がひっくり返した看板の裏には、‘’喫茶去さざれ 美味しい珈琲あります”と書かれていた。

「暑いでしょう。僕の店で休んで行きなよ」

この日の気温は36度の猛暑日。見知らぬ土地で歩き疲れた私は、ありがたく青年の言葉に甘えることにした。

「特製の水羊羹を作ってあるんだ。誰も来なくて困ってたよ」

青年の周りが妙に寒いこと、彼の影が不自然に揺れていること。きっと暑さで意識が朦朧としているからだろう。とにかく私は酷暑から逃れたかった。

【お題:この道の先に】

7/2/2024, 10:32:47 AM

ここに日差しはささない。だけどそれで良い。

木陰から広場を見る。太陽の下でボールを追いかけてはしゃぐ子供たち。それはまるで、スポットライトの当たる舞台のようで。

「あんたにもあんな時代があったんだよ」
母が横から口を出す。
「そうだよねえ」
今はもう、そこには出られないし、出たいとも思わない。

シャボン玉が飛んでくる。明るい広場から、風に乗って日陰の私のところへ。

まるで何かを伝えるように、
私の目の前でぱちんとはじけた。

【お題:日差し】

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