約束
彼女は約束を守らない。自分が最優先だ。
自分の興味のあること、行きたい場所があれば、言葉巧みに私を誘い出し、今日もこちらは全く好きでもない彼女推しの男性ユニットアイドル(もういい年齢)の話を意気揚々と語る。
大人の対応で受け流しているこちらの気持ちなど、お構いなしだ。
こちらから誘っても、平気で断る。
和小物作りがしたいと、自称着物好きの彼女の提案で下北沢をぐるぐる回り、着物の端切れと紐を割り勘で数種類買って次回会う日に、お披露目しようと約束した。
彼女から言い出した約束だ。
約束を守る私は、巾着袋(裏地付き)を律儀に作って彼女と原宿で落ち合った。
約束を守らない彼女の言い訳は、家のミシンが壊れた…だった。
約束を守らない上に、平気で嘘をつく。
私は確信した。だから彼女には親友と呼べる友人がいないのだ、と。
気付くのが遅い、受け身な私はまんまと彼女の術中にはまった。
そして自らも反省した。いいように振り回されるのは自分にも原因があった、と。
約束を守らない彼女とは、ご縁が切れた。自分から切らせて頂いた。約束を守らない人間は信用ならない。
そして、時間泥棒でもある。
約束を守らない彼女は、又別のターゲットを見つけて生きていくのだろう。
くわばら、くわばら…。
誰かしら?
3月3日お雛様の日。
生憎外は雨から雪に変わろうとしている。寒の戻りらしい。ここ2日ほどぽかぽか陽気だったのが嘘のようだ。
こんなに気温が下がらなければ、スーパーに寄って、ちらし寿司の足りない食材を買う予定が…。
ちらし寿司と言っても、簡単なもので味付きの具を炊きたてのご飯にまぜたもの。足りない食材とは、その上にのせる卵だ。palさん様々である。でもこの寒さでそれすら断念しそうだ。
電話が入り、編み物を教えて欲しいと娘の要望で家にお邪魔した。長編みと細編みを瞬時で習得する。実は器用貧乏なのよね〜と笑う娘。編み物の楽しさを知ったらしい。お昼はUberでモスバーガーを頂いている。ちゃっかりご馳走になる私。お腹も満たされ、すっかり手料理を作るモチベーションもなくなる。手料理?
娘も理解があるから、催促もしない。とても気が楽だ。
何々しなければ…。ねばならない発想の堅物の私を何年もかかって少しだけ臨機応変に柔軟で自由な生き方に変えてくれたのは、誰かしら?
何を隠そう私の長女の夏海である。
手前味噌だが、私より大人で軽やかな生き方は学ぶ事が多い。一人親で苦労をかけたのに、それを微塵も感じさせないバイタリティー溢れるチャーミングな女性に成長してくれた。
子育ても工夫が多く、コロナ禍の外に出れなかった期間など、リビングにamazonでお手頃のテントを購入して子供達を異世界に連れ出したり…。
頭の硬い私には全く無い発想だ。
何でも…誰かしら?を反面教師にしているらしい。
皆さんもお気づきのとおり、はい、このわたくしである。
親が無くても子は育つ、と昔の人は言ったけれど…親があっても子は育つのである。
完璧でない欠落だらけの親でも、である。
cute!
あと数年で還暦になる私だが、スマホゲームにハマっている。小学生の孫に勧められたカードゲーム、pokepokeだ。
ポケモンは、忙しい日々の中、仕事の合間をぬって映画館に親子で楽しんだ親しみのあるキャラクターだ。
あの頃のポケモン達も可愛かったが、更にバージョンアップされたポケモン達に出会えて嬉しくて仕方ない。
ピカチュウ、カビゴン、イーブイ、お馴染みのポケモンがカードで可愛らしく登場する。
シェイミやミミロル、フワンテも癒されポケモンだ。
まさにcute!なのだ。
カードを自分好みでファイリングして、海外の方々にも見てもらえるなんて、最高の気分だ。
私のコレクションも412いいね👍️を獲得中である。(自慢)
初めて、いいね👍️の喜びを知った私は、承認欲求のお化けと化した。
カードゲームが面白いのは大前提だけれど、こういうコレクター心をくすぐるところがポケポケがヒットした理由なのかも知れない。
こんなに楽しいゲームが、無料なんて…神だ。あ。課金はしない主義なので…。
話はそれたが…とにかく私を魅了して止まない、ポケモン達。cute!でかっこいいポケモン達に脱帽である。
記録
記録する。英語ならレコード(record)か。日々記録する事が多い。メモ魔だ。一見すると、几帳面で何だか出来る人風に聞こえるかも知れないが、私の場合は心配性と、ど忘れ防止策の面が大いに占めている。
日記帳も備忘録。手帳も予防薬。
ついさっき言ったことも、お前はニワトリか!という勢いで3歩歩くと忘れてしまう…。
3歩どころではない、秒だ。
だから私は、今日もせっせと記録する。
記憶と忘却の追いかけっこは一生続く長距離走のよう。
躓きながら進んで行く。
時々立ち止まりたくなるし、実際立ち止まる。
それでも、なんだかんだ言って、こんな自分が好きであるのだから、人生捨てたもんじゃない。
記録することは、生きている証なのかも知れない。
ならば…。
人生楽しむに越したことはないでしょう?
あなたもそうでしょう?どうでしょう…。
あなたへの質問を、ここに記録した。
一輪の花
親しくしていた男友達がいた。彼は1年前、最愛の奥様を亡くして失望の中にいた。
お子さんもいなかった彼は、一人ぼっちになってしまった。
実のお兄さんとは関係がギクシャクしているのも聞いた。
私は見ていられず、ほっとけず、あれやこれやと世話をやいた。
お料理も経験が無い彼に、出来る限りの手料理を届けた。時には一緒にランチを共にした。割り勘は私から言い出した。
お互いに気兼ねなく付き合っていく良い方法だったから。
電車に詳しい彼のリードで電車の旅も楽しんだ。いつも日帰り旅行で、お互い距離を大切にしていた。
「いつも、一恵ちゃんにはやってもらってばっかりで申し訳ないな。」
と、ふとした時に、真剣な顔で言うものだから、誕生日が近かった私は珍しく一番好きなものをリクエストした。
「何のお花でも良いから、一輪の花をプレゼントしてくれたら、すごく嬉しいな。」と…。
誕生日当日、待ち合わせした駅に現れた彼の手には、一輪の花は見当たらなかった。
私は、とてもショックだったけれど顔色ひとつ変えずにファミレスで食事をした。
倹約家の彼のこと。お花は高い買い物なのだろう。
花の咲く場所には、電車に飛び乗って一人でも見に行く私のことを、彼はこの一年で知っていたはずなのに…。
私は一輪の花の価値もないと言われたようで情けなかった。
殿方に申し上げたい。たった一輪の花で、相手はどれだけ幸せな気持ちになれるか。
ガーベラでも薔薇でも。ダリアだったりしたら尚更嬉しい。
私の男友達は、一輪の花をケチったが為に大切な何かを失った。
花びらが散っていくように…。