七篠楓

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4/24/2023, 7:52:56 AM

淡く霞んだ鯉の背に
映すは輝く紅色の

薄い泡ぶくふっと揺らいで
消え往く様は、まるで花

散る花在れば咲く花も在り
されど咲けぬ花も在り

黒く燻り陽も見えぬなら
せめて地に差す根が欲しい

一花咲けず、無残に散れず
蠢くことすら成せぬまま

ただ蜩の声に消されて
明日はきっとと翌檜

日暮れの蜉蝣、夕暮れの赤
湖面に浮かぶは夜の花

ー今日の心模様ー

3/24/2023, 12:45:44 PM

本日、晴天。舞い散るは花、降るは淡色。

遠のく背中、君の振る袖。

狐も続いて後を追う。頬を伝うは温い夢。

飽く晴天の空、ところにより雨。

ーところにより雨ー

3/18/2023, 7:36:41 PM


誰も彼も 諦めこそがと 理を

「断りだ」と忌み 不条理を切り

ー不条理ー

3/13/2023, 12:32:05 PM

海沿い、寂れた商店街の隅っこにあるベンチに二人で腰を降ろす。

薄暮の空に烏が鳴く声、暑さで溶けていく氷菓。
言葉よりも重くその場の雰囲気が自分の感情を語った。
君も同じように感じていたかは分からないけど、そうならいいなと思いながら手に垂れた水滴を拭う。

何も不満など無かったはずの今が、酷く嫌になった。
氷菓をすぐに食べ終えた君は、まだ席を立とうとはしないでいる。
遠くの夕陽を眺めるその横顔を、私は目に焼き付けていた。

その顔を照らす陽が落ちてしまうまで、ずっと。

ーずっと隣でー

3/12/2023, 5:26:06 PM

どんな些細なことでもいいよ

知れることがただ嬉しいんだ

たとえ傲慢だっていいさ

知ればきっと、この空白も埋まるんだ

そして全てを忘れさせて欲しい

そうすればまた、沢山の幸せを知れるから


ーもっと知りたいー

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