七篠楓

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淡く霞んだ鯉の背に
映すは輝く紅色の

薄い泡ぶくふっと揺らいで
消え往く様は、まるで花

散る花在れば咲く花も在り
されど咲けぬ花も在り

黒く燻り陽も見えぬなら
せめて地に差す根が欲しい

一花咲けず、無残に散れず
蠢くことすら成せぬまま

ただ蜩の声に消されて
明日はきっとと翌檜

日暮れの蜉蝣、夕暮れの赤
湖面に浮かぶは夜の花

ー今日の心模様ー

4/24/2023, 7:52:56 AM