七篠楓

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3/10/2023, 9:38:55 PM

それを確かに持っていた。

その環境の中に確かに居た。

気付かずに解けていた靴紐
どこかに落とした服のボタン
明かりの消えた町外れの街灯

いつもそうだった。
あるのではない、あったのだと気付くのだ。

ー愛と平和ー

3/10/2023, 8:43:39 AM

燃え燻り、子供のようにぐずる悔悟も

いとおしく、他の誰にも隠しておきたい追憶も

どちらも無くなさないように、忘れてしまわないようにいつだって抱えたまま生きていく

過ってしまった過去の自分に懺悔しながら、そして苦楽のある思い出を築いた自分を称えながら

暗く澱んだ道を、照らしてくれている彼等に感謝をしながら。

ー過去の思い出ー

3/8/2023, 12:19:29 PM

穏やかなそよ風の音を聴きながら物思いに耽る

落ちる夕陽を眺めながらくだらない感傷に浸る

微睡む眼を擦りながら、優しく出迎える朝日におはようと語りかける

探せばきりがない。気づけずに、見つけられていないだけだ。

ーお金より大事なものー

3/8/2023, 8:55:50 AM

素足のまま、ただぼうっと空を見上げている。

春先の暖かい夜風が頬を擽り、それが心地よくて、ずっとこのままで居たいと思えた。

アスファルトが刺す足裏の痛みも、鬱陶しいくらいに胸を刺す憂慮さえも気にならない程に、本当に綺麗な夜だった。

それからずっと、朧げに唄う月夜を眺めている。
夜が明けるまで、誰にも邪魔をされる事なく。

ー月夜ー