本当に私はあなたを愛していたんだって
それだけは絶対に嘘じゃない
逆立ちしたって地球が逆に回ったって林檎が地面から木へと落ちたって
たとえ世界が滅んだって
嘘じゃない!嘘じゃない!
絶対に嘘じゃない!
確かにあったんだ!!!!
私があなたを愛してるという事実が!
おかしいって思われてもそれだけは言わせてほしい。
良いことだけ信じるに限る。
なんてったって、嘘なんでね。
虚偽、嘘、偽りってのは幸せになるためにあるんだよ。
【最初から決まってた】
私はもとより体が弱い。
お祭りなんかに行くとすぐに暑さと浴衣の苦しさ、人の多さなんかでやられてしまっていた。
ただ我慢をするのは日常茶飯事だったので、それらを耐えながら楽しむのが普通だと思っていた。
頭が割れるように痛くてくらくらするのも、呼吸が上がって動悸が収まらないのも、もう帰りたいなんて思いを押し込めることも
全部普通。
これが当たり前だと本気で思っていた。
今、苦しむことが許されて私の苦しみに気づいた今。
それでもなお、あの非日常の夜が恋しいと思う馬鹿な大人に育ってしまった。
(2022年12月31日の日記より)
陽光と暗闇は似ていると思う。
決して人の手が届かず、ただ照らされてしまえば、覆われてしまえば、私の微細な醜い箇所が曖昧になっていくのだ。
平たく言えば、私を私から逃してくれる様で、その「人の手には作り出せない安らぎ」が好きだ。
反面、人工の明かりと言うのはどうにも好ましくない。
産毛の一つ一つから私の醜い自意識まで、全てを暴かんとするために作られたその光は。
どうにも私のことを照らしたがらない様な、いけ好かなさがあるのだ。
……ただ枕元のライトで本を読む程度には、暗闇も不便なもので。
つまり私は、ある程度自分を曲げたり曲げなかったりしながら、漫然とした自意識の中を歩いていたいのだ。
本当に、私はどこから見ても私の形をしているなあーと思った。
あっくん
あなたがいることで
生きる怖さに打ち克てます。