あの子と喧嘩してしまった。
一度昂ぶってしまった感情を抑えることが出来なくて
冷静になると何であんな小さな事に突っ掛かってしまったのか・・・・・・
(・・・・・・・・・謝ろう)
見上げると雲一つない青空、にも関わらず今の私には色褪せたような、物憂げな空に見えた。
まだ怒ってるかな?
許してくれるかな?
・・・・・・嫌いになっちゃったかな?
ポケットに入れていた携帯が震えた。
見るとあの子からのメッセージ
『ごめんなさい』
たった一言、それだけ
その一言だけで私の心は嬉しさと、情けなさでぐっちゃぐちゃになってしまった。
私は青空のした走り出した。
会って、ちゃんと謝ろう!
「わたしもごめんね」
生みの親のことは覚えていない、
私は物心ついたときには施設に預けられていた。
だから本当の親のことなんてわからないけど、
親のように想っている人はいる。
「お前は小さい頃から誰よりも元気で、誰よりも明るい子供だったよ」
と私のお父さんはいってくれた。
私といえば、小さい頃は身体が弱くて走り回ってはしょっちゅう倒れて心配ばかりかけた記憶しかない。
「心配もしたが、それ以上に小さかったお前たちが元気に走って笑う姿は、私に元気をくれたんだ」
そう言って笑うお父さんを見て、誰かの笑顔で元気になれるって言うのは本当のみたいだと思った。
私は自然と笑みをこぼした。
隣で眠る君の安らかな寝息が聴こえてくる。
こちらを向く君の寝顔はとても安らかで、
それだけで多幸感で胸が高鳴る。
君に触れたいけど
君の眠りを妨げたくないから・・・・・・
「愛してる」
そう言ってそっと額にキスをした。
君は私を太陽のようだと、
自分はその光で生まれた影なんだと言うけれど、
君はいつも正直で裏表がなくて、
そんな君が私は大好きで、
私を守ろうとしてくれる、
そんな君が愛しくて、
君が、私にとっての太陽そのものなんだよ?
君は私の日常に光くれる。
私には君という存在は眩しくて、眩しすぎて、
燃え尽きてしまいそう。
それでも、側にいたいから、
君が、いて欲しいと言ってくれるから・・・
私は、これからも今を全力で生きられるんだ。
今日は疲れたから・・・・・・
そんな日はゆっくり休んで気持ちをリセット
明日から、またゼロから・・・・・・なんて言わないけど、新しい気持ちで始めよう。