「いってきまーす!!」
サリーは駆け足で玄関を飛び出した。今日は初めて一人でお買い物に行くのだ。
「サリー、おはよう。今日は一人なのかい?」
杖をついた老人が声をかけてきた。
「そうだよ!お母さんがいなくても大丈夫だもん!だってサリーもう5歳だから!」
サリーは手をいっぱいに開いて見せた後、笑顔で彼の横をすり抜けた。
街はとても明るかった。
レンガ造りのお店、におい立つパン屋の香り、そして色とりどりの花が咲く花屋。サリーはもうワクワクしてしょうがなくて、どのお店に行くか迷っていた。
甘い香りに誘われ、選んだのはお菓子屋さん。
この甘い香りはシナモンかな?美味しそうなお菓子がいくつも並んでいた。サリーはシナモンロールとクッキーをひとつずつ選んだ。
次に立ち寄ったのは本屋さん。どこを見ても本だらけで、全部読んでしまいたくなる。サリーはお菓子作りの本を一冊選び、大事に抱えて店を出た。
最後に立ち寄ったのはおもちゃ屋さん。
なぜなら、窓越しに見えたあのくまの人形に一目惚れしたからだ。すぐにそれを手に取り会計しようとすると、小遣いがもうないことに気付いた。
涙目を浮かべるサリーを見て、ある女性が声をかけた。
「ごめんね、その人形解れている所があったでしょう?
良かったらもらってくれる?」
サリーはもちろんOKして、笑顔で店を出た。
夕焼け空の中、サリーは家に向かって歩く。手には買ったおもちゃやお菓子、そして新しい本。帰ったらお母さんに自慢しよ。
誰よりもあなたのことを知っていた自信があるのに、
まだまだ上がいたみたい
誰よりもあなたと一緒にいたはずなのに、
私よりも多くの時間を過ごしていた人がいたみたい
誰よりもあなたを愛していたはずなのに、
私の愛は一方通行で、
あなたは誰かを誰よりも愛していたみたい
もう無理です。さようなら。
私の彼氏はマザコンだ。
朝、昼休憩中、夜に必ず彼の母親に会いに行く。
同棲しているアパートは、彼の実家から徒歩30秒の場所にある。
もちろん、仕事場からも車で3分だ。
付き合った当初は彼の人柄をみて許していたが、
最近は私にまで母との時間を押し付けてくる。
母親特製の塩っ気の多い卵焼きや、豆腐の潰れた麻婆豆腐、油が底に白く固まった生姜焼き。
それらを毎週のように家へ届けに来るのだ。
彼は美味しそうに、私の料理には目もくれずに食べる。
今でこそまだ名字は違うが、将来こいつの家庭に足を踏み入れるのは絶対無理だ。
もう限界だ。
さよなら、わたしの青春。
さよなら、マザコン野郎!
*こんな作品のあとに書くべきではないのですが、7作品目にして♡100を超えました。皆さんの温かい応援にいつも励まされております。これからもよろしくお願いします🙇
Dear わたし
元気でいますか?
今、受験生ですね。
体調を崩していませんか?
あなたのおかげで、今私は健やかな日々を送れています。
気を張っていた時期もありましたね。
誰かに努力を認めてもらいたいのに、
当たり前のように 扱われて辛いですよね。
大丈夫です。
あなたの努力はしっ かかりここまで届いています。
いつでもあなたの味方です。
生きてくれてありがとう。
20xx年xx月xx日 私より
お母さんただいま!
今日ね、リレーでね、1位取ったの!
葵えらい??
あとね、あとね、友達と鬼ごっこしたの。
鬼だったからね、友達追いかけてたら転んじゃった。
でも葵泣かなかったよ。えらい?
お母さん、いつになったらお写真から出てくるの?
葵お母さんいないと寂しいよ。
早くしてね!もうすぐ葵のお誕生日だから!
待ってるね!
大好き!!
↕当てはめながらお読みください↕
おかえり、葵
うんうん、偉いね、すごいね葵!
あらあら、転んじゃったの?
昔はあんなに泣いたのに、成長したね。
…。
そうね、もうすぐ葵のお誕生日ね。
私も待ってるよ。
あなたの幸せな人生を終えるまで。
大好きだよ。
ありがとう、
ありがとう。
生きていて良かった。
死ななくて良かった。
生きろって、抱きしめてくれてありがとう。
こうして生きていられたから今日がある。
ありがとう