きらめく街並み
駅前のイルミネーション
今日はやけにぼやけて見えた。
君から貰ったごめんねが、
胸に染みて拭えないみたいで
君と見た街並みはもっと輝いてたな
君と過ごしたあの時間は何より早かったな
隠し持ってた永遠の証は
今頃君の指にはまってるはずなのに、
君の姿はどこにもないし
それはポケットに隠れて眠ってる。
君が求めていた言葉を、
言えなかったさよならを、
伝えてみせるから
君から貰ったあのきらめく思い出を
今日だけは抱きしめさせて。
秘密の手紙
ただ独りの君を想って、
この手紙をしたためる
今綴る言葉はきっと
君には信じ難いことだけど、
傷を負い、張り裂けそうな胸を抱いて
縋るように送り続けた僕への手紙は、
ちゃんと届いたのだと伝えたい。
君が過去を生きてくれたから
未来を生きる僕がいる。
拝啓、あの頃の僕へ
君の紡いだ未来は、こんなにも美しいよ。
冬の足音
枯れゆくものに雪の華を降らせた。
その最後が、せめて美しいものであるように
何者でもない足音を奏でて
見えずとも確かな気配を残して
枯れ果てたものたちに雪化粧を施す。
白く息を吐けば、
すぐそばで冬も息をしている
鈴の音を鳴らしながら、
遠くの鐘の響きを待つ
今を抱きしめながら、
来たる未来に祈りを添えて。
君と紡ぐ物語
白紙の台本に
声の聞こえない監督を迎えて、
僕らの物語を紡ごう。
歩いてきた軌跡を綴ろう。
進む先は白で満たされても、
残した跡は色づいていくから
見えない景色も見えるものにしよう
影が見えたなら二人で照らそう
独りじゃないから信じられる、
君が信じてくれた僕のことを
だから紡いでいこう、
何十年も先の、僕らの物語を。
霜降る朝
窓越しの季節はやけに冷たくて、
暖かくありたくて白い息を解く
いつかの貴方を象った霜は、
行き場を無くして朝に溶けた。
僕の心だけ象られたまま
三度の冬と今を生きている。
1人でないことはあんなに幸せだったな
君と窓辺で飲んだ淹れたてのコーヒーも
今は少しぬるいようだ。
君と潜り込んだベットの中も
1人じゃ寂しさが枕を濡らしてしまう。
心は霜が降りた頃から固まってしまった様で、
朝が僕を露にする、その時を待っている。