冬の足音枯れゆくものに雪の華を降らせた。その最後が、せめて美しいものであるように何者でもない足音を奏でて見えずとも確かな気配を残して枯れ果てたものたちに雪化粧を施す。白く息を吐けば、すぐそばで冬も息をしている鈴の音を鳴らしながら、遠くの鐘の響きを待つ今を抱きしめながら、来たる未来に祈りを添えて。
12/3/2025, 4:50:20 PM