連想の旅人

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10/26/2025, 4:40:39 AM

揺れる羽根

あぁ、どうか
貴方の光輪をちょうだい。

全てが消えてしまう前に
貴方の存在を抱いて眠りたいの

今だけは神様もお告げも全部いらないものにして。

貴方が笑うと揺れて靡くはずの
羽根はとうに朽ちている

貴方にはもう会えない、
笑い合えないなんて嘘だと思いたかった

だから、どうか
あの人の暖かさをください。

光に連れ立つ前に

10/23/2025, 8:03:19 AM

秋風

霞んだ貴方の揺れる髪
紅葉の空が良く似合うから

沈んだ雫に気づかないまま
僕と貴方に秋の風が立つ

思い出すのは笑い声
聞こえるのは泣き声

終わりたく無かったな

君の声が風に攫われるまで
想い描いた夢をただ見よう

卑怯だって思わせてよ
消える君を想いたくないよ

秋の風に囚われたように
まだ君を想ってしまうんだ

10/21/2025, 4:51:23 PM

予感

心の寂れた音がする
見えない感覚、だけど消えない感覚

独りでいることに慣れることはないのに
そう心を閉じることでしか明日を生きられないから

僕はまた息をする
呼吸のたび呻く心動が
僕が壊れるカウントダウンを始めている

僕が消える予感を抱えたまま
僕は心を閉じたまま

10/20/2025, 12:27:52 AM

君が紡ぐ歌

別れはこんなにも呆気ないのか
君の体が光の粒子となったとき
僕の頬に雨が降ったんだ

君が歌った最後の言の葉
僕はずっと忘れないよ
君が笑顔で消えたなら
僕も笑って生を謳歌しよう

でも、そうだな、
君と見た故郷の海は
どうしようもないくらい美しかったよ

叶わないことを知っているから
僕は願うことしか許されない

僕の歌姫、行かないでおくれ

10/18/2025, 8:28:13 PM

光と霧の狭間で

貴方は私の光です
誰よりも冷たく誰よりも残酷で
それゆえに、尊いお方。

私は貴方に忠誠を誓いました
貴方のために息をし、血を流した
それが私の誇りであり存在の証でした。

でも、気づいてしまった
貴方の手が優しさで穢れていたことに

いつからか貴方は霧に隠れて見えなくなった
そんなの耐えられるはずもなかった
だから壊したんです。
貴方の穢れを、この手で。

正しいことをした私は、
貴方に貫かれてしまったけれど
貴方の穢れという深い霧に落ちても私は探し続ける

貴方という光を。

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