未知の交差点
誰かが通った跡を辿ってくなんて
私らしくないと思った
私が知らないものでも
誰かが通って綺麗にしてた
整備されて
草ひとつ生えてなくて
コンクリートで固められていた
そんなのつまらなかった
だから道から外れたの
交差点で曲がるのをやめたの
誰の足跡もない私だけの道
時には周りのものが私を傷つけるけど
それに負けている暇はない
誰も見つけていない幸せを
この旅の果てで見つけるために
秋恋
きみと出会ってぼくドキドキしたんだよ
お日さまみたいにわらうかおとか
あめ玉みたいにかわいい声が
きみのぜんぶがだいすきだった
ぼくがきみにすきっていった日
もみじといちょうを花たばがわりにわたしたね
きみがわたしもすきっていってくれたの
とってもうれしかった
でもぼくときみがバイバイした日
きみがないてたのをおぼえてる
ぼく、ずっとしんぱいしてたんだよ
だけどもうだいじょうぶだね
きみはすてきな女の子だから
だから、やくそくだよ
もうあきがきてもないちゃだめだよ
ぼくのかわりにいーっぱいしあわせになってね
愛する、それ故に
彼はその国を愛していた
誰よりも、何よりも。
だから愛した国を守るため、
数えきれぬ犠牲を、壁のように積み上げた。
我らは理解してはならない。
彼の孤独を 悔恨を 苦悩を
彼は忘れてはならない。
滅ぼされた者の無念を 絶望を 慟哭を
決して重なり合うことのない、それぞれの正義
ただ愛していた、皆それだけだった。
静寂の中心で
音を失った世界で愛を唄おう
君を想って奏でる鼓動
君に会うため連れ立つ足音
君と口ずさんだあの日の鼻歌
暗く深く静かな孤独
その真ん中で君を想おう
君のためだけの愛を
いつかの君への餞に
燃える葉
自身の炎の義を違えることなかれ
炎は葉を護るためにこそ在るものと知れ。
炎は強く、されど儚きものなり
守るべきを見失うことなかれ。
己が炎が葉を傷つけし時
その愚かさに気づくべし。
葉の枯れ果つる日までに
守り得たものを胸に刻め。
そして願わくば、己が炎、
己が葉を焼き尽くすことなからん。