連想の旅人

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10/11/2025, 8:34:42 PM

未知の交差点

誰かが通った跡を辿ってくなんて
私らしくないと思った

私が知らないものでも
誰かが通って綺麗にしてた
整備されて
草ひとつ生えてなくて
コンクリートで固められていた
そんなのつまらなかった

だから道から外れたの
交差点で曲がるのをやめたの

誰の足跡もない私だけの道
時には周りのものが私を傷つけるけど
それに負けている暇はない

誰も見つけていない幸せを
この旅の果てで見つけるために

10/9/2025, 11:41:58 PM

秋恋

きみと出会ってぼくドキドキしたんだよ
お日さまみたいにわらうかおとか
あめ玉みたいにかわいい声が
きみのぜんぶがだいすきだった

ぼくがきみにすきっていった日
もみじといちょうを花たばがわりにわたしたね
きみがわたしもすきっていってくれたの
とってもうれしかった

でもぼくときみがバイバイした日
きみがないてたのをおぼえてる
ぼく、ずっとしんぱいしてたんだよ

だけどもうだいじょうぶだね
きみはすてきな女の子だから

だから、やくそくだよ
もうあきがきてもないちゃだめだよ
ぼくのかわりにいーっぱいしあわせになってね

10/8/2025, 7:26:45 PM

愛する、それ故に

彼はその国を愛していた
誰よりも、何よりも。

だから愛した国を守るため、
数えきれぬ犠牲を、壁のように積み上げた。

我らは理解してはならない。
彼の孤独を 悔恨を 苦悩を
彼は忘れてはならない。
滅ぼされた者の無念を 絶望を 慟哭を

決して重なり合うことのない、それぞれの正義
ただ愛していた、皆それだけだった。

10/7/2025, 12:40:03 PM

静寂の中心で

音を失った世界で愛を唄おう

君を想って奏でる鼓動
君に会うため連れ立つ足音
君と口ずさんだあの日の鼻歌

暗く深く静かな孤独
その真ん中で君を想おう

君のためだけの愛を
いつかの君への餞に

10/6/2025, 10:05:59 PM

燃える葉

自身の炎の義を違えることなかれ
炎は葉を護るためにこそ在るものと知れ。

炎は強く、されど儚きものなり
守るべきを見失うことなかれ。

己が炎が葉を傷つけし時
その愚かさに気づくべし。

葉の枯れ果つる日までに
守り得たものを胸に刻め。

そして願わくば、己が炎、
己が葉を焼き尽くすことなからん。

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