よつば666

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1/28/2025, 10:07:33 AM

お題『帽子かぶって』1/29出題用(再投稿)

※お題『明日に向かって歩く、でも』の続きです※

 麦わら帽子を届けたお礼に秋更(委員長)の家で麦茶をご馳走になってしばらく経つ。自分より年下の女の子に少しだけ悩みを打ち明け、心が軽くなった芳野(よしの)は何かお礼がしたいと言い出した。

芳野「麦茶ゴチになったし、なんかお礼させてや」

委員長(可崘)「急にそう言われましても……」

元々は自分の麦わら帽子を拾ってくれたお礼がしたかったから誘っただけなのに。この芳野という男“礼をもって礼を尽くす“人間なのだろうか。委員長が戸惑っていると客間の戸が2回叩かれた。委員長は返事をする。

祖父「可崘、まだそこに青年はいるのか?」

青年、芳野さんのことだろう。2人は互いの顔を見合わる。芳野は立ち上がり、客間の戸を開けた。

芳野「あ、すみません。長居して。オレそろそろ帰ります」

芳野は祖父に一礼する。すると祖父は芳野に帽子を被らせた。

祖父「まだ日が高い。帰るならその帽子被って帰りなさい」

芳野「え?あ、はい。ありがとうございます」

委員長「芳野さん、先ほどのお礼の件ですが。もしお暇でしたら夏休みの間祖父と一緒に畑を手伝って頂けませんか?」

芳野「えぇよ。けど、ホンマにそれでえぇんか?」

委員長「はい」

祖父「??……なんだか、話が見えないが芳野さん。もし暇なら今から少しだけ手伝ってもらえますか?」

芳野「あ、はい」

委員長は芳野に手を振り、後で自分もそちらへ向かうと言い芳野と祖父を見送った。

End
〜委員長編 とあセカ原案98話〜

1/27/2025, 10:51:30 AM

お題「小さな勇気」1/28出題用
大神パート(過去)

大神天河(おおがみてんが)彼がまだ幼稚園に通っていた5歳の話。その頃は父と母(実母)の3人で団地に住んでいた。
団地の敷地内には公園のような砂場や鉄棒、そしてに幼児用の遊具と思われるゾウの形をした滑り台が設置された広場がある。大神は幼稚園から団地に帰宅すると黄色のショルダーバッグを母に預け滑り台を目指して急に走り出す。この行動は雨の日以外彼の日課(ルーティーン)だ。

幼少期の大神「おかん。ちょっとすべってくる!」

大神の実母は微笑み、走る大神を見送る。

大神の実母「はい、いってらっしゃい」

ゾウの滑り台に着くと、今日は珍しく先客が居た。
先客は幼少期の大神と同じくらいの身長の子供だった、おそらく同学年だろう。
滑り台で遊ぶにはゾウのお尻部分に見える階段を上がらなければならいのだが、先客は階段を前にして一歩、1段目に足を出してはすぐ地面へ足を戻すという行為を繰り返している。早く滑りたい大神は先客に背後から声をかけた。

幼少期の大神「なぁ、なにしてんの?はよ、かいだんのぼってや」

先客は自分の後ろに誰かがいることを気づいておらずものすごく驚いてしまい肩をびくりとさせ、「うわぁ?!」と思わず声を出した。そしてゆっくり後ろを振り向き––––。

先客「ごめん。きゅうにこわーなってもうてん」

先客は今日初めて1人で滑り台で遊ぶらしい。いつもは大人の人が彼の側で見守ってくれている。近い内彼には兄弟が産まれるらしくお兄ちゃんとして一人前になる為この滑り台に挑んでいると話す。そんな彼の小さな勇気に大神は応援したくなった。

幼少期の大神「おれ、うしろにならぶのやめるわ。じぶん(先客)がすべるまでとなりでみとくわ!」

先客「うん。ありがとう」

大神が側にいるとわかると先客は躊躇なく階段を上がり、ゾウの背中へ歩く。そして頭(頂上)から一気に地上に降りる鼻先へ滑って行くのだった。

End とあセカ原案(97話)

1/27/2025, 10:50:44 AM

(再投稿お待たせしました。お題に対して全くストーリーが思い浮かばず、2ヶ月以上も放置しておりすみませんでした。少しづつではありますが再開をして行こうと思っております。しばらくは短い文章箇条書きになるかも知れません。お題次第ですが😅その放置の間❤️を送って下さったユーザー様ありがとうございます。)

お題『わぁ!』1/27出題分 船星パート
大神の優しい嘘に騙されていることに気づかない船星、萌香、くろと(生徒A)、まるた(生徒B)はひたすら笹の葉を探していた。
すると4人の中の誰かひとりが、『うわぁ!」と少し大きな声を発した。大神、真珠星、委員長の3人はその声が聞こえた萌香達がいる場所へ戻ると–––––。
船星が申し訳なさそうに、首を垂れて立っている。声の主は船星だった。彼は笹の葉探しに夢中になりすぎて、誤って柵に躓いて体のバランスを崩し、このエリアで流れている小川に両足が入ってしまったらしい。

大神「船星、何やってんねん……大丈夫か?」

船星「う、うん。足元暗くてよく見えなくて」

委員長「早く、そこから出た方がいいと思うわ」

船星は小川から出ると委員長の指差す方へ目をやる。委員長は警告と書かれた看板を指を差していた。
看板には【警告⚠️ この小川に絶対入らないで下さい!また小川の中にいる昆虫や小魚に手を触れないで下さい】

大神「あちゃ〜。ヤバいなとっと逃げなあかんわ」

と言い急に焦りだした。大神はクロト達に次のエリアに早く行こうと声をかけた。

End とあセカ原案(96話)

1/26/2025, 2:27:38 AM

お題『終わらない物語』
(小説と関係ありません。作者の独り言です)

終わらない物語。今、執筆中のラブコメ作品がこの状態です。小説の内容と少しでも合うお題が来るまで私のラブコメ作品は終わりません。どこまで行くのか正直物語の終わりが見えません。

今回のお題は小説に入れるのが難しかったのでこれで勘弁して下さい。

1/25/2025, 5:07:59 AM

お題『やさしい嘘』

 萌香達は国立大型公園内の花と緑の理想郷(ユートピア)内で開催されている、夏のイルミネーションを見に来ていた。4つのエリア毎にテーマが決められ、それに合わせて木や草花と光で表現している。2つめの『川と蛍』エリアでポツリと大神は呟いた。

大神「この川に笹の葉で作った船を流すと願いが叶うらしいで」

生徒Aと生徒B、萌香そして船星は目を輝かせエリア内に笹の葉が落ちてないか探した。4人は口にしないが心の中で願い事を呟く。

生徒A(くろと)『金と彼女が欲しい』

生徒B(まるた)『金と親父の漢気じゃんけんからいい加減逃れたい』

船星『萌香(子猫ちゃん)と普通に話せる勇気が欲しい」

萌香『大神君の彼女になりたい』

委員長はデジカメで記念とばかりに写真に収める、勿論萌香達の必死な様子も映していた。真珠星は次のエリア(3つめの)に行こうとしていたしかし大神は真珠星を止める。

大神「君達は笹の葉探さへんの?」

真珠星「私(わたし)の願いのひとつは……もう叶っているのから必要ない」

委員長「私(わたくし)の願いは……笹の葉一つで叶えられるものじゃないの」

真珠星「大神、この場を盛り上げようとしている気持ちは理解出来る。でもそんな生易(なまやさ)しい嘘で私たちは騙されないからな(笑)……ってか何か目的あってイルミネーションに萌香を誘ったんだろ」

真珠星の鋭い感に大神は驚きを隠せなかった。

End

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