お題『終わらない物語』
(小説と関係ありません。作者の独り言です)
終わらない物語。今、執筆中のラブコメ作品がこの状態です。小説の内容と少しでも合うお題が来るまで私のラブコメ作品は終わりません。どこまで行くのか正直物語の終わりが見えません。
今回のお題は小説に入れるのが難しかったのでこれで勘弁して下さい。
お題『やさしい嘘』
萌香達は国立大型公園内の花と緑の理想郷(ユートピア)内で開催されている、夏のイルミネーションを見に来ていた。4つのエリア毎にテーマが決められ、それに合わせて木や草花と光で表現している。2つめの『川と蛍』エリアでポツリと大神は呟いた。
大神「この川に笹の葉で作った船を流すと願いが叶うらしいで」
生徒Aと生徒B、萌香そして船星は目を輝かせエリア内に笹の葉が落ちてないか探した。4人は口にしないが心の中で願い事を呟く。
生徒A(くろと)『金と彼女が欲しい』
生徒B(まるた)『金と親父の漢気じゃんけんからいい加減逃れたい』
船星『萌香(子猫ちゃん)と普通に話せる勇気が欲しい」
萌香『大神君の彼女になりたい』
委員長はデジカメで記念とばかりに写真に収める、勿論萌香達の必死な様子も映していた。真珠星は次のエリア(3つめの)に行こうとしていたしかし大神は真珠星を止める。
大神「君達は笹の葉探さへんの?」
真珠星「私(わたし)の願いのひとつは……もう叶っているのから必要ない」
委員長「私(わたくし)の願いは……笹の葉一つで叶えられるものじゃないの」
真珠星「大神、この場を盛り上げようとしている気持ちは理解出来る。でもそんな生易(なまやさ)しい嘘で私たちは騙されないからな(笑)……ってか何か目的あってイルミネーションに萌香を誘ったんだろ」
真珠星の鋭い感に大神は驚きを隠せなかった。
End
お題『瞳をとじて』
瞳をとじて思い出すのは8/5の夜に真珠星(すぴか)や大神達と行ったイルミネーションだった。
萌香はイルミネーションから帰ってきてからずっと胸の高鳴りが治らずベットの上で足をバタバタさせている。
萌香「あんなことが起きるなんて夢にも思わなかったよぉ」
時は遡る。8/2の朝から大神から返信が帰ってきて日時が決定した。そして数日が過ぎ8/5イルミネーション当日の夜。待ち合わせ場所の【紫八潮(むらさきやしお)】駅の入口にある羅針盤のオブジェ前に集合し全員揃ったところで大神が先導し開催場所である、国立大型公園の中にある『花と緑の理想郷(ユートピア)』前へ案内した。
案内係の女性が大神達に園内の注意事項を説明する。
案内係「ご来場ありがとうございます。7名様ですね。会場内は狭い道もございますので、横に広がらず、できるだけ2列になってご鑑賞お願い致します。写真撮影は可能ですが、他の来場者様の迷惑にならないようご注意願います。また動画の撮影は禁止とさせて頂いております。ご了承のほどよろしくお願い致します」
萌香「どうして動画は禁止なのですかぁ?」
真珠星「そりゃあれだろ動画投稿者が一つの場所に何時間も居座るからだろ」
大神「ホンマにそんな奴おるんか?」
案内係は少し悲しげに答えた。
案内係「はい。ごくたまにですが、いらっしゃいますよ。7月の開催当初は数名のグループの方々来場されて、他のお客様からクレームが多数受けまして……。こうして係員が説明することになりました。あ!?お時間取らせて申し訳ございません。それでは行ってらっしゃいませ」
案内係は一礼した。
End
お題『あなたへの贈り物』
すっかり体調が良くなった船星(ふなぼし)はお気に入りのアロマキャンドルの残量が少なくなってきたので、電車で2駅離れた場所にある。小さなアロマ店を訪れていた。
騒がしくない小鳥の囀りの音が流れる店内BGM、それに合わせて心地よいハーブの香りに包まれる店内は船星にとって癒しの店である。男性店員が船星に声を掛けた。
男性店員「久しぶりダネ。わたーる君元気だったカイ?」
男性店員ことモンターナさんはこのお店の店長さんであり植物学者でもある。
船星「まぁ……数日間体調が優れなかったんですが、ようやく元気になりました」
モンターナ「それは良かっタ。もし君さえ良ければ店の奥でハーブティーを飲んでいかないカ?今日、新作の商品ブレンドティーを発売したばかりなんダ」
船星は笑顔で答える。
船星「あとで頂きます。先に商品を見てもいいですか?」
モンターナ「あぁ、すまない。何やら急がせてしまったようダネ。ゆっくりと見てクレ、会計ならレジ横のベルを鳴らしてもらえると助かるヨ。ではあとで」
モンターナは手を振り店の奥へ戻っていく。船星はお気にりの森林の香りを手にした。ついでに店内に並べられた他の商品を見て回る。そしてアンティー調の天使がハート型の器を両手で持ち空へ掲げているようなキャンドルボルダーを発見した。
船星「これ、買っていこうかな。部屋に飾ってもよさそう」
船星は見つけた天使のキャンドルボルダーと先ほど手にした森林の香りのアロマキャンドルを持ってレジに向かう。ベルを鳴らすと店長のモンターナが駆け足でやって来て会計をし始めた。会計を済ませると、天使のキャンドルホルダーを破れないように新聞紙で梱包し、小さな紙袋にアロマと一緒にまとめて入れてくれた。そして店の奥で店長が調合したハーブティーを飲んでいるとモンターナは戸棚からブレンドハーブティーの茶葉が入った小さめの缶を船星へ手渡す。
モンターナ「これはあなた(わたーる君)へ贈り物だよ」
船星「え?頂いても良いのですか?」
頷くモンターナは続けて。
モンターナ「勿論。遠慮しないデ。なんたって新商品発売記念だからネ!!」
親指を立て船星に向けてウインクをするのだった。
End
お題『羅針盤』
萌香からメールの返信が届いた。内容は以下の通りだ。
『To;大神君 From;萌香
日にち 8/5希望だよ。確認だけど待ち合わせ場所などの変更はないかな?』
大神「5日か……。多分あいつらも大丈夫やろ。1番(いっちゃん)心配なのは船星(ふねぼし)やねんなぁ。万が一あるし聞いておくか。返信はそれからやな」
大神は船星に電話を掛ける。
船星『……はい。大神?』
大神「おう。あれから体調大丈夫か?」
船星『うん、すごくマシになった。……ありがとう。あと迷惑かけてごめんね』
大神「何言うてんねん。……あれは俺が勝手にしたことやから、気にすんなや』
船星『ところで、用事あって連絡したんだよね?』
大神「せや。延期しとったイルミネーションの件やけど子猫(萌香)ちゃん達8/5行けるみたいなんやけど、船星はどないや。行けそうか?」
船星『……体調さえ問題なければ、行けるよ。誘ってくれてありがとう。そう言えば待合せ場所って【紫八潮(むらさきやしお)】駅の入口にある【羅針盤】のオブジェ前だよね?』
大神「そうやで。それがどうかしたん?」
船星『ううん。確認したかっただけだよ。じゃあ僕そろそろ寝るよ』
大神「おう、夜分遅くに電話掛けてごめん(堪忍)やでぇ。ほなお休み〜」
船星との通話を切った。携帯の液晶画面に表示された時刻は23時を回っていた。大欠伸をする大神。
大神「返信メール……明日の朝でえぇか(苦笑)」
枕元に携帯を置いて目覚まし時計を6時にセットし大神はベットの中に潜るのだった。
End