きみは誰よりも故郷を大切にする人だ。
    ロックで、カッコよくて、可愛くて、キラキラしてて、みんなのアイドルで…。
    あたしはそんなきみが大好きだ。
    たとえきみを怖いと思う人がいても、
    たとえきみにファンが増えても、
    たとえきみがあたしを嫌いになっても。
    だって、この世界でたった一人だけのあたしの大切な「親友」だから。
    きみからしたら、あたしは「親友」というより、「家族」みたく思ってるのかもね。
    あの頃小さいあたしはきみに擦り寄った。
    今では大きくなったあたしをきみは「頼りにしとーよ」と言う。
    大好きだよ。
_2023.11.15「子猫」
 
    pkmnのまりちゃん。
    「え?なにそれおいしいの?」な人でも読めるようにしました。
    大体子猫視点の話って「僕のご主人様」とかが多いと思いませんか?
    なので、「あたしの親友」という書き方にしました。
    「秋風」_2023.11.16
    なあ、この後の授業何?
    あ、理科か。移動教室だっけ?
    ありがと。
    一緒に行かない?俺まだ理科室どこか分かんないし。
    まじかよってお前、分かるんか!
    いやまあそうか、分かってなかったら俺はお前に頼んでないわな。
    準備できた?
 
    秋風くん。
    「うん。」
    秋風、遅刻するかもしれない!走って行こう!
    『おいこら!廊下を走るな!』
    「だって授業が〜!」
    秋風、あと1分しかねえ!
    北風が吹いてたりしてないか!?
    「ぼくは秋風でーす!」
    「自分だけの宝物、それは…」
    何もかもが終わった。
    四人の少年少女たちによって。
    少女は強さゆえ孤独だった。
    少年は自分より大切なものを失った。
    少女は己なりに深く仲間を思いやった。
    そして少年は、誰よりも友達に、人に、豊かな自然に、文化に、_____たちに寄り添った。
    「じゃあね」より、
    「それじゃ」より、
    「ばいばい」より、
    「またね」
    がいい。
    だって、次も会おうね、という約束を、たったその一言で作れるから。
    「買い食い!いいねそれ!」
    「ふ。じゃあ早速行こうか」
    「この状況でかよ、」
    「一千万ボルトの夜景、どうよ?」
    「採用」
    「あそこお店多いもんね!」
    「最後は学校戻ろう。先生に心配されてるかもしれないし」
    「そうだな。コイツも疲れてるだろうし」
    「ゆーてうちらもだけどね」
    「はー、疲れた」
    「流石に疲れちゃったねー」
    「サンドウィッチ食うか?」
    「食べる!今日は沢山走ったなー」
    「オレの寮部屋ここだから、じゃあな」
    「ばいばーい」
    「おやすみー」
    「"またね" 、おやすみなさい」
    「へへっ、"またな" !」
    「ふ、"次もまた" !」
    「アハハ、"明日ね" !」
    「えへへ、"また会おう、明日にでも" !」
    真っ暗な闇世に照らすは誰よりもどれよりも
    光り輝く宝石のように
    星のように
    太陽月のように。
                           「またね」
    やっぱりさいごは、笑って終わるのがいい。
_2023.11.13「また会いましょう」
    縮めてポン(縮めすぎ)。彼らが愛おしい。
    スリル、とは人の好き嫌いが分かれるものだ。
    変換で出てきた『スリルとサスペンス』は何を意味するのか。なぜ変換で出てきたのか。
    私はといえば、スリルはそんなに好きではない。
    だって、怖い。冷や汗が流れてぐしゃぐしゃした服も髪も心も好きではない。もともと自分が奥手だというのも関係しているのだろうか。
    ジェットコースター。
    バンジージャンプ。
    詐欺。犯罪。
    駆け落ち恋愛。
    「バトるのにスリルがなかったら意味無くない?」
    バトルジャンキーの君は言った。私の心は萎れた。寝てる人間の腕に釘を刺す係になったような気分だった。
    「スリルあったほうが面白いじゃん。」
    バトルジャンキーの君は言った。寝てる人間に釘を刺すどころかそのまま銃口を向ける係になったような気分だった。
    「スリル好きな方がしあわせ?」
    「そうとも限らないな。苦手なのも、それは
個性だし。」
    バトルジャンキーの君は言った。私の心はやすらいだ。寝てる人間の隣で寝ようとするおおらかな気分だった。
    寝てる人間はバトルジャンキーで、釘を刺すのとそれから銃口を向けること、隣で寝ようとしたのは私。
_2023.11.12「スリル」
   自分の翼は不要だ。
   きみなら軽々と飛び越えていくような僕の悩みを、僕は打ち明けた。
    するときみは言ったんだ。
    「そんなことないさ。
    世の中では勝ち組や負け組といった、人の人生を人が見て、良い人生か判断する節がある。
    人々は翼を欲し、また飛び立とうと必死になる。
    人々は己の限界を知り、また懸命に生きる。
    人々は翼が折れて飛べなくなった時、
    自分はだめだ、もうできない、
    無理だ。
    と悪い方向へ飛んでいき、最終的に獲物にされる。
    誰だって一度は通る道さ。そんなに心配しなくていい。
    でも人間は弱い。
    それを隠したがって、自分の弱さを見せたくない、強さを示したい、見られたくない、と思うのは当然だろうと思うよ。
    僕が個人的に思う大事なことは、
    飛べない翼であっても何かを大切にしていく事。
    本当に些細なことでいい。
    飛べなくとも今日こそは早起きする。
    飛べなくとも毎日読書の時間をつくる。
    飛べなくとも自分が頑張ったら褒める。
    飛べないから毎日世界平和を願う、とかなんて、大変だし、疲れてしまうよ。
    だから僕は今こうやって、ね。
    飛べない翼を持つけれど、人の心に寄り添おうとしたんだ。
    きみも、不要だと思っても、別に無くても、できることは沢山あるよ。
    自分を信じて。自分に気づいて。
    自分は何ができる?
    …それじゃ、僕はこれで。
    ありがとう。」
_2023.11.11「飛べない翼」
    幽霊が苦手なあなたは夜に外出しない。
    でもあなたは
    我らが王、あの子の父親のことを弔ってくれるし、度々訪れては自分やあの子たちの体調を気遣ってくれたりする。
    「わふんっ!」
    王が鳴いた方に振り返る。
    「す…すみません…久し振りにお伺いに行こうと思ったんですけど…」
    「あら、お気になさらないで。嬉しいです」
    青く広がる煌びやかな海を眺める。
    「………………あの子は
    幸せだったんでしょうか……」
    あなたは一瞬驚いた顔をして、笑顔に戻る。
    それはやわらかく、愛しいものを見るような、優しげな表情だった。
    「…幸せですよ。
    王としてぼくたちを守って、人と関わって
    自分の子供も生まれて、しかも王になって
    だから、あの王は幸せだったでしょうよ。」
    気づけば零るる泪、それが海の一部になって、きらきらと輝いていた。
_2023.11.10「ススキ」
    なびく心。生命力。心が通じる。憂。悔いのない青春。