「1年間というのは、長いようで短い」
勝手に僕をおいていっちゃった君へ。
あの日、君が僕の目の前から消えた日、
泣いて泣いて泣きじゃくりました。
君ならそんな僕をみてこう言ってくれるんだろうな、と思った言葉を綴ります。
「もう泣かなくてもいいんだよ。」
あの日から1年が経ちました。時というのははやいもので、「もう1年か」と短く感じていました。
僕は君がいなくなった僕を心配してくれた友達と、おしゃべりをしました。
僕はそんな友達と一緒に映画に行きました。
僕は面白い話も泣ける話も、友達と話しました。
僕はこの1年、たくさん、笑えました。
君がいなくなったという深い傷が、だんだんと癒え、今では、ネガティブに考えるよりポジティブに考えるようになりました。
その方が君は安心すると思ったからです。
最後に、僕は君を大好きでした。愛していました。いや、こう言うのは変かもしれませんが、今でも愛しています。
たくさんの笑顔と愛をありがとう。
1年前、沢山泣いた僕より
_2023.6.24「1年後」
ぼくが子供の頃は、この世の中の世界全てに対してある疑問を持っていた。
「なんで自分や周りは生きているのだろう」
自分や周りの成功のため?
世の中に貢献するため?
今世においてやるべきことがある?
やはり子供だ、結論には至らなかったので、自分の親に聞いてみることにした。
「ねえおかあさん、なんでぼくは生きてるの?なんでおかあさんも生きてるの?」
「うーん…そうねぇ、難しいわ。でも、私にとってあなたは、」
「たいせつな宝ものなのには変わりないわ」
そうか、そういうことか。
なんとなく自分で分かったような気がする。
こんな質問、今となっちゃ答えづらい難しい質問だった。それなのに、答えを出してくれたおかあさんには感謝だな。
ぼくがなぜ生きているのか。
それは、成功のためではなく。
それは、世の中に貢献するためでもなく。
それは、今世においてやるべきことがあるというわけでもなく。
誰かに感謝されるために生きているのではないだろうか。
誰かに感謝されることで、自分も感謝することを覚えていく。それはとても些細なことで、自分の人生における最大の「生きる理由」。
そう、ぼくは考える。
きみはどうかな?
ぼくは、この「子供の頃」の考えが、ぼくの人生の中で一番大事だと思ったよ。
きみの「子供の頃」はどうだったかな?
人生の意味を考えたことがあったかい?
_2023.6.23「子供の頃」
へーキミ、僕の日常を知りたいんだ。
逆に聞くけど、キミはどうなのさ。
……ふんふん、毎朝早く起きて…ガッコウ?に行かなきゃなんないの?へー…。
しかも、ベン、キョウ…ばっかりの毎日なんだ、ブカツ…?ってのも、忙しそうだけど、楽しそうだね。
…すげぇな、僕の理想だ…。
え?いや、何も?それより、そのガッコウってどんなことするの?
…ほーん。友達とおしゃべり…センセイと話したり?
わかった。キミ、僕と友達になってよ。
僕友達とか今までいなかったし。て言うか、そもそもガッコウなんて行ってなかったし。
「じゃあ何してたの」かって?
ははっ、殺しだよ。
毎日同じように頼まれた依頼を受けては殺し、受けては殺し…。
あ、ごめんね。ただ、
僕もそのガッコウっていうもの?キミがいるなら僕も行ってみたいなー、なんてね。
こんな醜い仕事に手を出さずに、もしも、キミと一緒の世界に生まれてたら、今日もガッコウでキミとおしゃべりしてたのかな、って。
まぁ、それは一生叶わない夢なんだけどな。
それじゃあ、またね、バイバイ。
_2023.6.22「日常」
僕の好きな色は青だ。
でも、たまに嫌いになるときがある。
人間は弱く脆く儚く、強い、ふりをする。そんな生き物だから、無理をしたりストレスを溜めたりすると辛くなったり苦しくなったりするんだ。時たま、それが原因で耐えきれずに自殺を選ぶ人もいる。
信号はさ、青色、黄色、赤色って並んでるよね。赤色は「止まれ」で青色は「進め」。
辛くなったり苦しくなったりした時、「死にたいな」と思って空を見上げると、そこには青色しかない。
僕はこの瞬間が嫌なんだ、まるで空が「前を向いて進みなさい」と言ってくるようで、……
そして僕は、夕焼けの赤っぽい色の空は、空が「今日も一日お疲れ様」と言ってるんじゃないかと思う。なぜなら、赤色は「止まれ」だから。ここからは止まってもいいんじゃない、そう言ってもらえてる気がしてさ。
えー?わかんない?
でもまあ、この広い空が青色のおかげで、僕は今、それなりに楽しく生きてるよ。
きみも、辛くなったり苦しくなったりして、立ち止まりそうになったとき。
空を見上げてみたらどうかな。
きっときみの背中を押してくれるよ。
_2023.6.21「好きな色」
「待って!!その人は違うの!!お願いだから、お願いだから連れて行かないで!!」
あなたはわたしにはじめてやさしくしてくれたひとだった。
暗い深い闇から手を差し伸べてくれて、狭く孤独な監獄から救い出してくれたのはあなただった。
わたしはあなたと一緒に入れればそれでよかった。たとえあなたが、人殺しだとしても。
住んでいた村に、あなたが人殺しだと判明してしまった。わたしは助かった。あなたは助からなかった。わたしと同じ、暗い深い闇に呑まれていくんだな。そう思うと、冒頭のように叫んでしまうのだった。
「あなたがいてくれたからっ、わたしはたすかったの、今度はわたしがたすけないと、意味が無いの、あなたが、あなたがいなかったら、
わたしはどうしたらいいの…?」
「君はいつか、僕じゃない誰かを助けてね」
「それが僕からのさいごのお願い」
あなたは眉を下げて困ったように笑う。
わたしの涙は、意思と反対に溢れてくる。
「…あなたがいてくれたからっ、あなたのおかげでわたしは生きることができたの、だからっ、わたしから、あなたに、」
「「ありがとう、だいすきだよ」」
_2023.6.20「あなたがいたから」