瑠璃

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11/24/2024, 10:47:51 AM

《冬の気配》

「寒ッ....」

目覚めて肌で感じる布団の外の温度に思わず震えた朝。


確か今日の天気は晴れ。気温は....


「うわ、1桁かぁ。もう冬だな」


秋の肌寒さを通り越し、身に染みる寒さを感じるようになった最近。


流石にもう少し厚手の服じゃないと風邪ひくな、なんて思いながらクローゼットを開ける。


「あったあった」


去年ぶりのセーターを引っ張り出し、冬用のコートも取り出す。


セーターに袖を通すと、いよいよ本格的な冬を感じる。


11/23/2024, 12:32:13 PM

《意識が沈む》


今日は兎に角ツイていなかった。

雨で髪はうねり、車が水たまりを通ったせいで水が跳ねて服が濡れた。

仕事では凡ミスをしたし、欲しかったスイーツは売り切れてた。


帰宅してベッドに身を投げ出すと、どうしようもない暗く重たい感情が頭を支配する。


疲労も蓄積していたせいで、瞼が落ちてゆく。


意識がゆっくりと暗闇に落ちてゆく。


このまま落ちてしまえば、また意識が上がる頃にはスッキリするだろうか。


そんなことを考えながら、私は意識を手放した。

11/22/2024, 11:57:45 AM

《愛のカタチ》


家族、ってなんだろう。

子供がいること?血の繋がった人の事?


なら、《夫婦》はなんだろう。

血の繋がりなんてない赤の他人だけど、

お互いを必要とし、愛し合うから、大切にしたいと思うから夫婦になる。家族になる。

嫌なことも好きな事も一緒に味わって、一緒に歳を重ねて生きてゆく。


それが夫婦なんだって、私は思うよ。

11/20/2024, 1:16:29 PM

《大切なものは増えるばかり》


初めて出来た宝物は何だっただろう。

時が経つにつれ、守りたいもの。大切にしたいものが増えるばかりで、宝物がひとつ、またひとつと増えた。

両手で抱えきれないほどの宝物が出来た頃には

その全てを守りきれない現実も知った。


何かを大切にすると、何かを諦めなければならない事を知ったあとでも、私はまたひとつ宝物を得て生きてゆく。

11/11/2024, 12:37:19 PM

《籠の鳥》
(刀剣乱舞/蜂須賀虎徹)


長曽祢虎徹の真作。

それが蜂須賀虎徹である。


しかし、あの浅葱色の羽織を着た男が振るったのは贋作の虎徹だった。


真作以上に贋作がその名を、その斬れ味をもって広めることがもどかしく思えた。


「何故真作の俺が使われず、贋作が虎徹の名を広めているのだ....」


どうか、この俺を振るってくれ。


大事に仕舞われるだけなんて御免だ。


飛べる翼を持ちながら、飛ぶことを許されぬ籠の鳥のように。

俺は誇れる斬れ味を持っているのに、刀の役割を果たすことなく、平和な籠の中で生きてゆくのだろうか。


「飾られるだけの刀では無いのに....」





真作であるが故に、大事にされすぎた名刀の話。

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