瑠璃

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11/9/2024, 11:05:10 PM

《最期に浮かぶ顔》
(刀剣乱舞/ 誰でも)


『パキッ..._____』


己の本体にヒビが入る音がした。


傷だらけボロボロの重傷なのに、己を過信して進軍をした結果がこれだった。


ヒビは広がり、軽やかに折れる音がした。

それは余りに軽すぎる己自身の命の音。


途切れゆく意識の中、脳裏に浮かぶのは審神者と本丸のみんなの顔。



(あぁ...もう、会えないんだ....)


後悔ばかりが浮かぶ中、意識は闇の中に吸い込まれた。


10/21/2024, 12:35:22 PM

《叫ぶ声、届かぬまま》
(刀剣乱舞/長曽祢虎徹)


「この刀は"虎徹"ですよ」


その言葉に、その刀に宿る付喪神は目を見開いた。

「おぉ、これがあの虎徹か!」

自分を手にする男の目は輝く。

それに反し、自分は焦るばかり。


「違う!!ソレは虎徹ではない!!」



声が枯れるほど叫んだ。

「俺は、源清麿の刀だ!!長曽祢虎徹ではない!」


それは"源清麿"から"長曽祢虎徹"と呼ばれるようになった始まりの日。

新撰組、近藤勇の愛刀として振るわれた一振の刀の物語

10/21/2024, 9:40:16 AM

《いつもの始まりを常に》

(刀剣乱舞/浦島虎徹)


「おはよう」

毎朝必ずあるじさんがみんなを集めて行う朝礼。

そこで今日の出陣先だとか内番の事とかを聞く。

その時にあるじさんがする「おはよう」の言葉が好きなんだ。


今日も、明日も。この声を聞いていたいなって思うから。

気合い入っちゃうだろ?


朝の始まりの挨拶が、これからも続けられるように。

この本丸も、あるじさんも俺が守りたいよね。

10/16/2024, 8:42:35 AM

《刀の眼差し》
(刀剣乱舞/堀川国広)


普段は温厚な堀川国広も、戦となれば刀らしい顔つきになる。
その眼差しは鋭く、研ぎ澄まされた刃のような冷たい目。
鬼の副長・土方歳三の脇差もまた、鬼のような恐ろしい顔をする。

10/9/2024, 11:52:47 AM

《心が踊る》
(刀剣乱舞/山伏国広)

戦場を駆け抜ける日々。

そんな中でも、山伏は時々山に篭もり、己を鍛える事が多い。

人の姿を得たからこそ出来ること。

付喪神だった頃には出来なかったことが出来ることに、心が踊り、喜んだ。

「刀工・國廣の見た景色も、このようなものであったのだろうな」


山から見える景色の美しさも、触れる自然の豊かさも。

その全てに心が踊り、血が沸き立つ。



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作者より

誠に勝手ながら、本日をもって日々の更新を辞めさせて頂きます。
今後は可能であれば更新しますが、辞める可能性もありますのでご了承ください。

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