瑠璃

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《叫ぶ声、届かぬまま》
(刀剣乱舞/長曽祢虎徹)


「この刀は"虎徹"ですよ」


その言葉に、その刀に宿る付喪神は目を見開いた。

「おぉ、これがあの虎徹か!」

自分を手にする男の目は輝く。

それに反し、自分は焦るばかり。


「違う!!ソレは虎徹ではない!!」



声が枯れるほど叫んだ。

「俺は、源清麿の刀だ!!長曽祢虎徹ではない!」


それは"源清麿"から"長曽祢虎徹"と呼ばれるようになった始まりの日。

新撰組、近藤勇の愛刀として振るわれた一振の刀の物語

10/21/2024, 12:35:22 PM