万点

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9/4/2023, 1:13:57 PM

       「きらめき」


高校を卒業し、社会人になった私。
田舎から憧れの都会に脱出した。
高い建物、カラフルなお菓子、お洒落な服。
どれも、私には初めての光景だった。
これからの生活が楽しみで夢が膨らんだ。

しかし、そんな夢は現実に破裂させられた。

先輩からのパワハラ、過度なノルマ達成意識、
強制的な残業により、帰りは終電ギリギリ。
その上、残業代は無し。

「こんなはずじゃなかった」壊れていく私。

毎日、会社に行くのが怖くて、目が腫れるほど。
体から水分が無くなるほどに、泣いた。

ある日、母から電話がかかってきた。
「頑張りよるね?」と母は聞いてきた。
私は震えた声で「うん」と言った。
母は何かを察したのか、
「会社辞めて、戻ってきな」と優しい声で言った。

私は、泣いた。足もガクガク震えるほどに。
久しぶりに人からの温もりを感じた。

次の日、私は会社を辞め、故郷に帰った。
相変わらず、私の故郷は田んぼばっかで虫が多い。
そんな景色を当たり前だと思っていたが。
今の私には特別な景色に見える。

実家に帰った私は、母の作った、夕食を食べた。
佃煮にひじき、ナスのみそ汁、どれも懐かしい味だ。

暗い表情をしていた私に、母は言った。
「頑張らんでいいよ。人の期待に答えんでいいよ。」

「なんで?」、心が壊れていた私は聞いてみた。

「だって、何かの為に頑張って心が折れたら元も子もないじゃん。毎日、100%じゃなくて5%で生き抜けばいいんよ。頑張り過ぎは体に毒だからね。」

「あと、あんた!人の為に生きてないだろうね!?
あんたの人生はあんたの人生よ!
過度に期待に答えようとするのは、優しさじゃない。
ただ、言いなりになってるだけ!」

「だから、あんたには自分らしく生きてほしいの」

母の言葉にまた、涙してしまった。やっぱり、
母にはかなわないや。そんな私を母は抱きしめてくれた。

その日の夜。綺麗な星空を眺めた。
都会の空は、濁っていてあまり星が見えなかった。
見る暇もなかった。
「星が綺麗だ」
年が経つうちに、私は自分への愛情を忘れていた。
誰がなんと言おうと、自分を守ってあげなくては。
「明日から、また、田植え手伝うか」
きらめく星を見ながら私は、夢を膨らましていた。

      END   フィクションです。



















9/3/2023, 10:47:25 AM

         ➖些細なことでも➖



  俺の親友は、俺より先に飛び立ってしまった。

(陽斗)夢月、、ごめんね、僕もうダメみたい。

(夢月)陽斗!!まだ逝くな!俺を残すのかよ!!

(陽斗)最後に、、、す、、、だよ

(夢月)なんだ!陽斗!
  
    ピーピーピー 先生もうダメです!!

(夢月)俺を、、残すなよ、、、寂しいじゃんか、、

  俺の中学からの親友、陽斗は体が弱く、高校卒業する
  前に白血病で亡くなってしまった。



     1年後


(??)あら、夢月くん、来てくれたのね。

(夢月)あ、陽斗の母ちゃん。当たり前ですよ、、
            俺の大切な親友の命日だもん。

(陽斗の母)ふふっ。相変わらず、優しいわね夢月くんは
      そういうとこに惚れたのね。あの子、、

(夢月)どういうことですか!?

(陽斗の母)これ、夢月くんに渡すわね。

(夢月)これは、、、手紙??

(陽斗の母)この手紙ね、あの子がまだ、体が動いてたと
      きに書いていた手紙なの。

(陽斗の母)全部、夢月くんへの想いよ。
      読んであげて。
      渡す前にあの子、逝っちゃうなんて、、

(夢月)陽斗の母ちゃん、、ありがとうございます。
    
  俺は、陽斗のお墓に手を合わせたあと、家に帰り、
  手紙の中身を読んだ。
  読んだら、また、寂しくてたまらない気持ちになりそ   
  うだったが、陽斗が精一杯書いた手紙だ、読まないわ
  けにはいかない。

  〇〇年〇月〇日   今日は晴れ

  夢月へ
   
 夢月、、君がこの手紙を読んでいるってことはもう
僕は居ないってことかな。ほんとに、寂しくなりそうだ。
初めて会ったのは、中1のときだったよね。
病弱な僕を君は優しくしてくれた。その後も仲良くしてくれて嬉しかった。君との日常はめっちゃ楽しかったよ。
 前置きはこれくらいにしとこうかな笑
君に黙ってたことがあったんだ。言わないまま死ぬなんて僕にはできない。だから、言わせて。
夢月、僕は君のことが好きだよ。友情の好きじゃなくて、
一人の人間として君が好きだ。
告白、直接したかったな。
恥ずかしくて、怖くて、僕にはできなかった。ごめんね。
でも、最後に言わせてもらったよ。
返事、待ってるね。生まれ変わったらまた一緒がいいな。
          
                      陽斗より

   俺は涙が止まらなかった。

(夢月)そんな、大事なこと、、早く俺に言ってくれよ

(夢月)些細なことでもなんでも、言ってほしかった、、

(夢月)もちろん、OKに決まってんじゃん、、、

(夢月)俺、生まれ変わってもぜってぇ、お前のこと
    忘れねぇから。


ーーーーーーーーーーーいつかの日





(??)な、なぁ、俺と友達になってくれねぇか?

(??)ん、、?ぜひ!僕も仲良くしたいな!
    名前なんて言うの?

(奈月)奈月!鹿島 奈月だ!

(秋斗)僕は、斎藤 秋斗だよ!よろしくね♪

(奈月)あぁ!



  この話はフィクションです。






 

9/2/2023, 11:04:12 AM

      心の灯火 

 
 私は、暗い性格だから毎日、学校でいじめられていた。 
 クラスのみんなはいつも怖い目で私を見てきた。
 仲の良かった、親友は高校で離れ離れになってしまった

 
 でも、クラスの中であなただけは違かった。玲くん。
 私なんかに優しくしてくれて本当に嬉しかった。
 
 今まで、私の心は暗くて何も見えない状態だった。
 そんな私の心も玲くんのおかげで明るく灯された。
 消極的だった私は、いつの日か未来が楽しみになって
 いた。
 
 私の誕生日の日がきた。
 玲くんは、ケーキを買ってくると言っていた。
      楽しみだな♪

 でも、玲くんとの日々は最後になった。
 玲くんは、道路で寝ていた。
 入れ物から飛び出たケーキは白いはずなのに赤くなって
 いた。

 何回も何回も起こそうとした。
 玲くんは私が「起きて」と言うといつもすぐに起きてく
 れる。でも、今日は起きてくれない。なんでよ、、
 
 そうか、今日は疲れているんだね、玲くん。
 私も一緒に寝よっかな。ずっと一緒だよ。
 
 ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ーーーーーーお母さん、ここの歩道にはなんで、いつも    
           ろうそくが灯してあるの?

 それはね、10年前にバイクとトラックが衝突する事故が
 横の道路で起きたの。
 それで、バイクに乗っていた男子学生が亡くなったの。
 その男子の彼女が偶然、事故の瞬間を見ちゃって、、
 
 、、、、ショック受けて、、自殺しちゃったの、、。
 その日はとても寒かった。
 だからね、2人を温めるために、、忘れないように、、
 灯してるのよ、、、。
 
 ねぇ、なんでお母さん泣いてるの?
 ふふっ、悲しい事故だから。感情的になっちゃった。
  
   ーーーーーごめんね。実優。
 
 私が実優と同じ高校に行っていれば、、、
 あのとき、私が一緒にいて引き止めていれば、、ごめん
 
 文通したときに、玲くんのこと熱く語ってたね。実優 
 心を温めてくれるって、灯火だって。
 その灯火、消させないからね。


     


     一ノ瀬  玲
     久遠   実優
     
       ここに眠る
 
  

 
  

  
 

9/1/2023, 11:17:19 AM

あなたの開けないLINE。
誰からのメッセージだろうか。
私、、すごく気になる。
会社の後輩?上司?実家の両親?元カノ?浮気相手?
、、、なわけないか。だって、全員私がお掃除したもん。

なんでそんなにあなたは怯えているの?私が何かした?
あぁ笑 ごめんね。手と足縛りすぎて痛かったよね笑
でも、あなたが悪いのよ?さっさとLINE開かないから。
開いて?お願い。あなたの理解者は私だけよ?
、、、、はぁ、やっと開いてくれた。偉いね。
あなた、彼女いたんだね。「大丈夫?」だってさ笑
ゴミが増えた。掃除しなきゃ。
そんなに暴れないでよ笑。痛いだけだよ。
「お前は、イカレ野郎だ」?ひどいよ、妹にそんなこと言うの?お兄ちゃん?  
小学生のとき
  「将来結婚しよう」って言ってたじゃんお兄ちゃん♡