万点

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      心の灯火 

 
 私は、暗い性格だから毎日、学校でいじめられていた。 
 クラスのみんなはいつも怖い目で私を見てきた。
 仲の良かった、親友は高校で離れ離れになってしまった

 
 でも、クラスの中であなただけは違かった。玲くん。
 私なんかに優しくしてくれて本当に嬉しかった。
 
 今まで、私の心は暗くて何も見えない状態だった。
 そんな私の心も玲くんのおかげで明るく灯された。
 消極的だった私は、いつの日か未来が楽しみになって
 いた。
 
 私の誕生日の日がきた。
 玲くんは、ケーキを買ってくると言っていた。
      楽しみだな♪

 でも、玲くんとの日々は最後になった。
 玲くんは、道路で寝ていた。
 入れ物から飛び出たケーキは白いはずなのに赤くなって
 いた。

 何回も何回も起こそうとした。
 玲くんは私が「起きて」と言うといつもすぐに起きてく
 れる。でも、今日は起きてくれない。なんでよ、、
 
 そうか、今日は疲れているんだね、玲くん。
 私も一緒に寝よっかな。ずっと一緒だよ。
 
 ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ーーーーーーお母さん、ここの歩道にはなんで、いつも    
           ろうそくが灯してあるの?

 それはね、10年前にバイクとトラックが衝突する事故が
 横の道路で起きたの。
 それで、バイクに乗っていた男子学生が亡くなったの。
 その男子の彼女が偶然、事故の瞬間を見ちゃって、、
 
 、、、、ショック受けて、、自殺しちゃったの、、。
 その日はとても寒かった。
 だからね、2人を温めるために、、忘れないように、、
 灯してるのよ、、、。
 
 ねぇ、なんでお母さん泣いてるの?
 ふふっ、悲しい事故だから。感情的になっちゃった。
  
   ーーーーーごめんね。実優。
 
 私が実優と同じ高校に行っていれば、、、
 あのとき、私が一緒にいて引き止めていれば、、ごめん
 
 文通したときに、玲くんのこと熱く語ってたね。実優 
 心を温めてくれるって、灯火だって。
 その灯火、消させないからね。


     


     一ノ瀬  玲
     久遠   実優
     
       ここに眠る
 
  

 
  

  
 

9/2/2023, 11:04:12 AM