誘喜

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2/4/2025, 10:07:57 AM

 花は植物であり、植物は生物である。生物はいつか死ぬ。それはこの世界の不変の原理であり、これがなければ成り立たない。よって永遠に続く花束というのはありえない。
 ちょっと待った!これはありえないなどということで片付けて良い問題ではない。そう。あるのだよ。永遠の花束というものが。それは、ドライフラワー。これこそ永遠の花束。永遠の輝き。……なんてことはない。なぜならドライフラワーはきっと色褪せてしまうから(あれ、何処かで聴いたことがある気がする)。しかし、枯れない。色褪せたままそこに残り続ける。これほど苦しいことがあるだろうか。とまあ、ドライフラワーに感情移入するのはそこまで。
 つまり、永遠の花束は存在する。しかし、その輝きをずっと持続させることは困難。でも、その輝きは僕らの中に残り続ける……

2/3/2025, 10:10:07 AM

 つい前、「やさしい嘘」というお題で、「やさしい」が平仮名で書いてあることに着目した。流石にそれ一辺倒でいくわけにもいかないので、今回は「優しい」で統一する。
 「優しくする」というのは、本来、相手を思いやっての行動であり、拒まれるということはまずない。しかし辛いことがあったとき、優しくされると涙が出る。目頭がじわぁっと熱くなって、しとしとと流れる。人というのは、自分の涙を見せたくない生き物で、やはりそれは「涙=弱み」というのがあるからだろう。だから辛いとき、優しくされると妙に勘ぐられるのではないかと怖くなる。それで、やさしくしないでほしい。
 それは仕方がない。僕だってそんなことはある。でも注意しなければならないのは、それで相手に当たることは絶対にしてはいけないということ。本当は涙を流しても良い。まあ、人それぞれだけどね。

2/2/2025, 10:11:06 AM

 今の時代、手紙を貰うことなど滅多になくなった。年賀状じまいも増えて、メールやLINEへと移り変わった。昔とは見える景色が一変したのである(と中3が言っています)。
 確かに自筆の文字でしか伝わらない想いもあるだろうが、技術の進歩だと受け入れるしかないのももっともである。ただでさえ手紙が少ない今、隠された手紙?そんなミステリか漫画でしか聞いたことのないようなものなどあるはずもない。そこには宝の在り処でも描かれているのか。暗号を解かなければならないのだろうか。場所は?地下室、引き出し、金庫……色々思い浮かぶが、果たして、そんなものが身近にあるだろうか。
 でもね、あるんだよ。それは親への感謝の手紙かもしれないし、ラブレターかもしれない。宝の地図でも、暗号でもない、無垢で、純粋な想いで書かれた手紙が、この街の何処かにある。持っているのは貴方かもしれない。どう?想いが綴られたその隠された手紙、渡してみたら?

2/1/2025, 10:07:17 AM

 この「バイバイ」というのは別れ際の挨拶と解釈していいだろうか。恐らく、もとは英語の「bye」で、それを日本語風に直したのが、このバイバイなのだろう。
 しかし、知っているだろうか。これをもう一つアレンジしたものがあるのである。小学生の頃はよく、友達数人と遊んでいたのだが、その友達と別れ際、所謂「バイバイのアレンジバージョン」をしたものである。それは、「バイバイ」から始まり、「バイビーバイブーバイべーバイボー……」とバイの後を五十音順に並べていくのだ。今思えば、あれの何が面白かったのかと疑問である。案の定、最後はキリがなくなり気まずい雰囲気で別れることになるのだが。
 チビッコの頃はそんな些細な空気、やり取りを楽しむことができた。懐かしいなあとふと思い出す。では皆さん、バイバイ!

1/31/2025, 10:09:17 AM

 幼稚園の時の将来の夢は仮面ライダー。よくいる、お茶目な子供だった。しかし、小学生になると、なんと旅人。凄い変わりようである。
 この旅人というのは、「かいけつゾロリ」の影響が大きい。60巻頃から読まなくなったが、今も続いているのだろうか。しかし、長い年月が経ってしまうとあらすじも忘れてしまうものである。キツネとイノシシが屁をこきまくる話ということは覚えている。彼らもまた、自身の夢を追いかけているのだ。そして、それはまだ続いている。思えば僕はそこから漫画家として物語を描きたいと思い始めたのだ(結局絵が下手なので諦めたが)。
 そう考えるとゾロリにかなり大きく人生を選ばれたと思う。ゾロリも僕も、まだ旅の途中。残りの旅路を一歩一歩、着実に歩んでいきたい。

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