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11/7/2021, 1:38:29 PM

「スイマーの力」

とある学校の水泳部での出来事。

「皆ー!みかん持ってきたよ」

水泳部員達は、部員の一人の周りに集まりました。

「はい、一人一個ずつ」

「僕のもありますか?」

少年はみかんを持って来た部員に言いました。

「あんたにあげるわけ無いじゃん」

部員はそう言うと少年にそっぽを向き、

部員達にみかんを配り始めました。

少年はイジメに遭っていました。

「オイ、お前。俺のタイムを抜いただろ」

少年は先輩にそう言われると、先輩に殴られ始めました。

授業中は不良達に物を投げつけられる為、

授業に集中が出来ません。

少年は成績が悪かったので、

周りの人から馬鹿にされる日々を送っていました。

「オイ、馬鹿が教科書持って歩いてるぜ」

「トモダチに持たされてんじゃねーの?」

「そいつら、馬鹿の事友達だなんて思ってねーよ」

周りには笑い者にされる…

少年は、そんな言葉を毎日の様に聞かされていました。

少年は学校に行きたくないって思っていましたが、

親によって無理矢理行かされていました。

「それ位、我慢しろ」

「学校へ行きなさい」

少年の親はそれしか言いませんでした。

ある日、少年は水泳大会に出場する事になりました。

少年は飛び込み台に立つと、

油が塗ってあったのか

滑ってプールに落ちてしまいました。

部員、教師、観客の生徒…

その場に居た少年以外の人間全員が大笑いしました。

その事が引き金になったのか、

少年は電車の踏切に入り、自殺しました。

少年の葬儀に来た同級生達は、

少年の家で大暴れを仕出しました。

家財道具は全て壊され、

少年の部屋は見るも無惨にボロボロになりました。

少年の家族は学校に訴訟を起こしましたが、

訴えは届きませんでした。

少年の骨は土に廻り、雨に流され、川に辿り着き、

海へと流れて行きました。

「人間なんて悪者だ!

 人間なんて消えてしまえば良いんだ!」

海の生き物達はその声で大きな円を書くように

ぐるぐると泳ぎ出しました。

いくつもの小さな波が集まり、

大きな津波になって、

少年が生きてた土地へと押し寄せました。

その土地は津波に飲まれてしまい、

大きな被害を出し、

少年の学校の

少年をイジメていた生徒と教師全員は

全員亡くなってしまいました。

少年を始めとする海の生き物達は

母なる海へと帰って行きました。

11/3/2021, 11:26:00 AM

「勉強漬け」

女の子は魔法少女のアニメのおもちゃが欲しいと言った。

母はそれを許さず、通信教育の物しかくれなかった。

女の子の母は教育ママで、

自分の学歴がそんなに良くなくて、

自分の子供に苦労させたく無かったから、

異常な程の教育ママになった。

女の子の父は、物心付く前に家を出て行き、

女の子は母と居る時間が殆どになった。

女の子は小学校高学年になった時、

有名中学を受験するが、不合格になってしまい、

それから母の教育熱は一層強くなった。

テレビはニュース番組しか見せてくれなくなり、

遊ぶだろうから友達を作るのも禁止。

不良にならないようにと、

校則を違反しない地味なガリ勉の容姿に変えられた。

女の子は同じクラスの女の子が

皆、流行りの格好をしているのに、

女の子の外見が真面目だと言う偏見で、

学級委員をやらされたりした。

女の子は高校の時に母に内緒でスマホを買い、

それが外界を知る術だったが、

母に見つかってしまい、

スマホはコンクリートブロックで壊されてしまった。

女の子は高校の進路希望の時に、

「看護学校に行きたい」と、担任に言うが、

母の強い意向で医学部のある大学を受けさせられた。

女の子は大学受験に失敗して、

母の教育熱は更にエスカレートして行った。

女の子は浪人生活を送るようになり、

その頃から母は娘を監視するようになった。

母は娘と行動を共にするようになり、

お風呂ですら一緒に入る様になった。

女の子に自由な時間は無かった。

志望校の偏差値を低くして受験したが、

それでも不合格で、その度に母は娘を長時間叱責した。

何度か受験を繰り返したある日、

母は助産師になる事を条件に

娘が望む看護学校に受験する事を認めた。

女の子は看護学校に合格した。

時が流れて、就職活動に入った女の子は

看護師になる為に病院を面接して内定をもらった。

だが、母は

「内定を辞退して助産師の学校を受験しなさい」

と言い、学校に直接内定を辞退する様に言った。

数日後の夜、

女の子は寝静まった母を包丁でメッタ刺しにした。

11/2/2021, 11:55:44 AM

「新しいお母さんの結婚指輪」

とある女の子は妹達と共に

新しいお母さんの所へ行きました。

女の子達のお母さんは流行り病で亡くなってしまい、

お父さんと共にお父さんの最初の恋人である

新しいお母さんの家に引っ越して行きました。

新しいお母さんは、夫は愛しても

夫と別の女との間に出来た連れ子は

邪魔者扱いしました。

女の子の弟が

服を前後ろ逆さまに着ただけで

物凄く怒られて、頬を引っ叩かれたり、

女の子の妹が

おもちゃが欲しいと言うと

何発かげんこつを浴びせられて

押入れに閉じ込められました。

女の子達は、生みの親のお母さんの実家に行き、

妹と弟は、

「今のママやだ」

と言って、おじいさんおばあさんに泣き付きました。

女の子は、妹達に

「もうココに帰れないよ?」

と、説得するしかありませんでした。

新しいお母さんは

女の子達が度々生みの親の実家に帰る事を

良い風には思っていませんでした。

妹達は大泣きしていました。

ある日の事。

女の子達はある作戦に出ました。

新しいお母さんの部屋に入って

部屋を荒らしてしまうのです。

そして、結婚指輪を持ち出せば

お父さんと新しいお母さんは別れると考えたからです。

新しいお母さんの部屋に入った女の子達は驚きました。

新しいお母さんの部屋には、

大量の漫画の原稿が所狭しと置いてあったのです。

「新しいママって、漫画家なんだね」

女の子は目を丸くしてると、妹達は暴れ始めました。

「ダメだよ、結婚指輪探さなきゃ」

「今までの仕返し!」

そうこうしてると、新しいお母さんが帰って来ました。

「アンタら、何しとるんじゃ!!」

「あ…見つかっちゃった」

女の子達は新しいお母さんにこっ酷く怒られました。

「先生、原稿出来ましたか?」

「あ、すみません!子供達が部屋で暴れちゃって…」

新しいお母さんは出版社の人と話し込みました。

「お姉ちゃん、あったよ」

弟は結婚指輪を見つけて、握り締めてました。

「さぁ、部屋を出るよ」

女の子達は新しいお母さんの部屋を出ました。

「ったく、あのガキ共。エサ作らんぞ」

出版社の人は帰った時に新しいお母さんは呟きました。

「確か、今日は彼氏彼女になって20周年の日で

 二人で食べに行く約束だよな?

 ガキ共は留守番させるか。

 エサ一食抜いても大丈夫だろ…あれ?」

新しいお母さんは結婚指輪が無い事に気づきました。

「ガキ共め!!」

女の子達は生みの親のお母さんの実家に

向かっていました。

「この指輪どうするの?」

「それより、じいじとばあばの家に向かうのが先だよ」

「待て、ガキ共!」

新しいお母さんは女の子達を追いかけて来ました。

「どうしよう…追い付かれるよ」

「お嬢ちゃん達、困ってるみたいだな。

 トラックの後ろに乗りんしゃい」

軽トラの運転手は女の子達を荷台に乗せました。

「じいじとばあばのお家まで連れてって」

「よーし、任せた!」

運転手は軽トラを走らせました。

女の子達は事情を運転手に話しました。

「それは酷いお母さんだね…

 でも、黙って持ち出すのはいけない事なんだよ?」

「そうしなきゃ、今のママにもっと酷い目に

 遭わされるの。死ぬのヤダよ…」

「そうか…」

運転手は何処かへ連絡して、

全速力で軽トラを走らせました。

「確か、お嬢ちゃん達の実家はコッチだな」

生みの親の実家に辿り着きました。

「やったー!あ…」

先回りをしていた新しいお母さんが

家の門の前で立っていました。

「ココに来ると思ってたよ。

 さーて、漫画の様にトイレの水飲むか?

 それとも、ウンコ食わしてやろうか…」

女の子は青ざめて、妹達は涙目でした。

「今の会話、録音しましたよ」

家からおじいさんおばあさんと警察官が出て来ました。

「警察!?」

「後は署の方で…」

新しいお母さんは警察署に連れて行かれました。

「大丈夫だったか?」

おじいさんおばあさんは女の子達を抱きしめました。

その後、お父さんは新しいお母さんと別れて、

女の子達、家族四人で幸せな生活を送りました。

11/1/2021, 7:48:45 AM

「幸せにしてあげる」

とある新婚夫婦が海外旅行に行っていました。

旅行先で新婦は手違いで捕まってしまいました。

新婦はそのショックで精神病になりました。

新婦は面会で姉妹に会いました。

姉妹は心配そうでした。

刑務所では、

検査では

新婦は裸にされて体中の穴と言う穴全部を調べられ、

檻の中では他の囚人から酷いイジメを

受けていました。

刑務所の日々はそんな感じでした。

ある日、新婦は支援者に寄って無実が証明されて

刑務所の外に出る事が出来ました。

無事に祖国に帰った新婦でしたが、

夫に「離婚して欲しい」と言われ、

実家の家族とは絶縁され、

新婦は全てを失いました。

新婦はそんな時、

売れに売れて幸せな毎日を送っている

大金持ちのアイドルの存在を知ります。

「何で同じ女なのにこうも人生が違うの…?

 そうだわ。この女も私と同じ不幸の人生を

 味わえば良いのよ!」

新婦は占い師になり、アイドルに近づきました。

アイドルは最近登場した若いアイドルに

人気が追い抜かれてしまった事を悩んでいて、

その事を占い師に相談しました。

占い師は「辛かったでしょう」と親身になって

アイドルの悩みを聞き、アドバイスをしました。

アイドルは占い師のアドバイス通りにすると、

良い出来事が立て続けに起こりました。

「あなたのおかげです!ありがとうございます」

と、アイドルは占い師にお礼を言うと、占い師は

「旦那さんとは離婚しなさい。そして、

 子供達の親権は旦那さんにあげなさい。

 そうすればもっと幸せになれるわ」

と、アイドルに言いました。

アイドルは

「いつまで経っても売れない旦那との愛は

 冷めているしね」

と、思っていたので、

なんの躊躇もなく旦那と離婚し、親権もあげました。

すると、アイドルの人気は絶頂期の頃の様に

凄まじいものとなりました。

占い師は、今度は

「今より良い住処に住まわせてあげるわ。

 そこに住めばもっと幸せになれるわよ」

と、アイドルに言いました。

なんの疑いもなくアイドルは、

占い師が用意した高級な住処に住みました。

その途端、アイドルの人気は急落し、

運のツキが無くなってしまいました。

仕事を無くし、困ったアイドルは

占い師に泣きつくと、

「家賃は払ってもらうわよ。

 さぁ、風俗で働いて稼ぎなさい」

と、言われて、

アイドルの財産の全てを占い師に取られてしまいました。

アイドルは風俗で奴隷の様に働き、

その稼ぎは全て占い師に取られてしまう…

そんな日々を送る羽目になってしまいました。

後に占い師はアイドルから取った財産は

全てアイドルに返却しますが、

アイドルの元に残ったのはお金のみで、

生涯孤独の人生を送ることになってしまいました。

10/27/2021, 8:33:42 AM

「失われた長い時間」

中学生の家の前に一人の中年女性が立っていました。

「こんにちは。今まで辛かったでしょう?
 さぁ、私達と一緒に行きましょう」

中学生は何の事か分かりませんでした。
すぐさまお母さんが家から出て、
「ちょっと、誰ですか?」
と、中年女性を牽制しました。

「私は児童相談所の者です。
 お子さんを虐待してると通報があったので
 お子さんを保護しに来ました」
児童相談所の職員は家の中に入り、
中学生の所まで来ました。

「私達の所に来れば
 辛い思いをしなくて済むわ。
 一緒に行きましょう」
中学生は職員に付いて行きました。

「その人に付いて行けば
 二度とゲームや玩具で遊べなくなるわよ?」
お母さんは中学生に捨て台詞を言いました。
「あなたに関しては警察が対応します。
 その時に好きなだけ言って下さい」
職員はお母さんに一言言いました。

中学生は職員に
「ゲームって何ですか?」
と、聞きました。
「えっ?!ゲームを知らない?」
職員は驚きました。

児童相談所に着いた中学生は
ある事を職員に聞きました。
「勉強が遅れてたら、起きてる間中
 勉強しなきゃいけないんですか?
 それに、睡眠時間は2時間しか寝ちゃ駄目なんですか?」
「まぁ、そんな酷い事…
 睡眠時間は基本6〜7時間よ?
 勉強だってあなたのペースで良いのよ?」
職員は中学生の日常の話を聞いて驚きました。
「次のお父さんお母さんは
 きっと、あなたに愛情深く接してくれるわ」
職員は中学生に微笑みかけました。

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