「失われた長い時間」
中学生の家の前に一人の中年女性が立っていました。
「こんにちは。今まで辛かったでしょう?
さぁ、私達と一緒に行きましょう」
中学生は何の事か分かりませんでした。
すぐさまお母さんが家から出て、
「ちょっと、誰ですか?」
と、中年女性を牽制しました。
「私は児童相談所の者です。
お子さんを虐待してると通報があったので
お子さんを保護しに来ました」
児童相談所の職員は家の中に入り、
中学生の所まで来ました。
「私達の所に来れば
辛い思いをしなくて済むわ。
一緒に行きましょう」
中学生は職員に付いて行きました。
「その人に付いて行けば
二度とゲームや玩具で遊べなくなるわよ?」
お母さんは中学生に捨て台詞を言いました。
「あなたに関しては警察が対応します。
その時に好きなだけ言って下さい」
職員はお母さんに一言言いました。
中学生は職員に
「ゲームって何ですか?」
と、聞きました。
「えっ?!ゲームを知らない?」
職員は驚きました。
児童相談所に着いた中学生は
ある事を職員に聞きました。
「勉強が遅れてたら、起きてる間中
勉強しなきゃいけないんですか?
それに、睡眠時間は2時間しか寝ちゃ駄目なんですか?」
「まぁ、そんな酷い事…
睡眠時間は基本6〜7時間よ?
勉強だってあなたのペースで良いのよ?」
職員は中学生の日常の話を聞いて驚きました。
「次のお父さんお母さんは
きっと、あなたに愛情深く接してくれるわ」
職員は中学生に微笑みかけました。
10/27/2021, 8:33:42 AM