無季

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8/22/2024, 2:29:22 PM




    ネオンの眩い夜の街を
    履き潰したスニーカーを履いて歩き回る

    荒んだ心も、擦れた精神も、
    もう、真っ当な頃には戻れそうにない。

    汚い恋情に、愛を囁いて
    財布の紐が擦り切れていく
    虚構に縋って、嘘を受け取る
 
    やめたい、なんて言えなくて
    また会えるといいねって法螺を吹く

    吐いた言葉を裏返しても、
    お互いに虚無しかないと知っている

8/21/2024, 10:47:32 AM




  わたしは綺麗に囀ることはできない。
  けれど、不器用に並べた言葉を送ることはできる。

  わたしは青い空を飛ぶことはできない。
  けれど、あなたと同じ地面を歩くことはできる。

  わたしは雨が降るのを察知することはできない。
  けれど、あなたの隣で雨宿りすることはできる。

  できないことも多いけど、
  わたしは今のままが幸せ

8/20/2024, 1:25:51 PM



    夕日が傾いてきて、なんとなく
    今日はもうすぐ解散かな、って。
    
    人気のない道端で
    少しだけ、もう少しだけ
    話したいことを話すだけの時間

    わかったり、わかりあえなかったり。
    共感したり、驚嘆したり。

    激情はないけれど、決して無情ではない
    温水のような心地よさ

    さようなら、では少し淋しげがあるから
    またねって、会える保証もないのにね。

    また会いたいから言ってしまうの。
    

8/19/2024, 3:07:53 PM



   むかし、
   雲に色をつけてしまおう、って思ったことがある。

   白や黒じゃ物足りないから、
   青色とか、赤色とかに染めてしまおう、なんて。

   大きくなって、 
   曙や黄昏を見るようになった。

   空を見上げて、眩しさに目を細めて、
   夕焼けに感傷的になって、
   東雲に嫌気が差すようになった。

   雲の行方を追うこともなくなった。
   雲の形を夢想することも減った。
   空を見る余裕もなくなった。

   それでも、ふとした瞬間に見上げた空は、
   快晴に限らずとも、少し特別に感じる。

8/18/2024, 11:53:49 AM



      くるり、ひらり
      スカートが翻って、
      首を傾げては品を変えていく

      耳には煌めく宝石を
      唇は艶めく桃色を
      胸には秘めた恋心

      鏡にうつるあなたは、
      世界でいちばんかわいい

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