無季

Open App
11/24/2025, 4:19:18 PM




    どっか行っちゃった、って笑ってた

    鍵が無くなって、開かなくなった錠前を
  
    ずっと持っている  

    鍵開けを頼むほどのものじゃないけど、
 
    捨てられるほどのものでもないの。

    そういうの、貴方にはある?

11/9/2025, 5:53:35 PM



  誰かの踏み越えられたくない線があって、

  誰から見てもはっきりと視認できるのに、

  土足で踏み込んで、荒らしてく人を見た。

  それを笑う人を見た。

  どうすればいいか、わからなかった。

  何と言ってあげればいいか、わからなかった。

6/29/2025, 4:23:43 AM



  どうにも眠れなくって
  静かにベッドに横たわっていた

  何処に焦点を当てるでもなく、天井を見上げる
  飽きて、白い壁を見つめる

  何往復か繰り返したとき、
  カーテンの向こうが白い光を放ちだした

  緩慢な動きで起き上がる
  カーテンを掴んで、勢いよく左右に開いた。

  空には僅かな色しかなかった。
  けれども、私には極彩色より鮮やかに見えた。

  スマホの充電は無くて、写真は撮れなかったけど、
  それでもいいかと思った。

6/25/2025, 4:29:18 PM


  互いに終わる未来を見据えているのに
  別れるべきなのに
  どうしてか、ずっと隣に居て
  ずっと手を握り合っている

  眠い夜を忘れて
  寒い日々に温めあって
  目覚めた朝のぬくもりを手放せずにいるのです

4/14/2025, 12:57:37 AM



    心の欠片をほんの一つ
    舞い散る桜の花弁を一枚
    僅かに集めた綺麗な世界の破片を、
    大切に、大切に記憶の中にしまっちゃうの。
    誰にもとられたくないから。
    でも、大切な誰かに見せびらかして、
    共有したくなっちゃうの。
    

Next