伝えたい。この気持ちを――
やってしまった――!!!!!!!!!!!!
初めてやっちまったという。二百二十数日続けてきて、初めて。
初めてお題が出ている間にそのお題をこなさなかったという。
このショックな気持ちをわかってほしい。このやっちまった感を伝えたい。
いや、七月から始めてさ。一年続けるって意気込んだのにさ。実際旅行に行った日だって、感染症で高熱出した日だって続けてたのに。本当にショックなんだよ……。
でも、遅れたって今からでも書くよ。
だって、伝えたいから。自分が書くこの物語を(今回は物語でもないけどね……)。
これから忘れずに続けます。
『伝えたい』
そんなわけで、次のお話もお楽しみに! 待っててね。
あー泣きたい。
忘れた時用に追加で投稿できたらいいのになぁ……。
がっつり素な感じで日記(?)書いたの初めてかもしれない。本当か?
そしてなんかついつい追記してるよ。どうせだからもういっそのこと書いておこうと思ってね。
いつもたくさんの♡ありがとー! ってね。
『待ってて』
この場所で生まれ、この場所で育ってきた。
いろんなことがあった。嫌なことも、嬉しいことも。ずっと暮らしてきた場所だから。
手放すには長過ぎて、重過ぎた。たくさんの思い出が詰まり過ぎていた。
だから、たとえどんなことがあっても、ここにいたい。
そう。ここがどれだけ燃やされ、潰され、壊され――そういった戦渦に巻き込まれようとも。この命が続く限り、決してこの場所を捨てない。
『この場所で』
誰もがみんな「死にたい」と思ったことくらいあるだろう。
そう思ってたのに、どうやら世の中にはそうでない人もいるらしい。本当かどうかは知らないが。
イッツ・ア・スモールワールド――小さな世界の中にこんな歌詞がある。
世界中誰だって 微笑めば仲良しさ
みんな輪になり手を繋ごう 小さな世界
「死にたい」と思う人がいたり全く思わない人がいたり、苦しみすら分かち合えないのに。一人一人考え方はまるっきり違うというのに、微笑って手を繋ぐことなんてできない。
戦争のニュースを流すテレビをこたつの中で見ながら、ぼーっとそんなことを考えていた。
『誰もがみんな』
バイトの最終日に、出入口で待ち伏せしていた先輩に花束を渡された。
彼女はそれを、作り笑いを浮かべながら受け取った。
家に帰ると、花束を見た母親は「綺麗だね」と花瓶に生けた。娘の恋人が気に入らない父親は「おまえの彼氏よりいいんじゃないか」と言った。
たしかに、先輩の好意は知っている。わかりやすかったからだ。
しかし、必要に駆られ連絡先を交換したところ、すぐに返信を返さないと病んだメッセージを送ってきて、挙げ句の果てにはリストカットの写真を送ってこられ、もう関わりたくないと思っていた。そんな個人的な話を、親に話すつもりもなかった。
だから、親の言葉にも苦笑いだけ浮かべて返した。
花はいつか散るもので、しかしまさか、彼女自身の花を散らすとまではその時は思っていなかった。
『花束』
「スマイルください」
店に入ってきた男はカウンターの前に立つ無愛想な店主らしき男にそう言った。
「スマイルだけですか? 他の商品もいかがでしょうか――」
「スマイルだけでいい」
店主に聞かれ、男は遮るようにそう返す。
店主は一瞬悲しみを含んだような、そんな表情を見せたが、すぐにいつもの無表情に戻ると会計を始めた。「スマイル一つ100万になります」
支払いを終えた男は受け取ったそれをすぐに装着し、嬉しそうに店を出て行った。
その数日後、近所の男が自殺したらしいという噂が入ってきた。
「……いくら笑顔でいれば世の中を生きやすいとは言っても、本音を隠して笑顔だけでいるのは、抱えた苦しみを誰にも気付いてもらえず、辛さは増すばかりなんですよ」
店主は今日も店に立つ。いろんな表情の仮面を並べて。
『スマイル』