胃弱

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2/29/2024, 9:09:16 PM

 この列車は、どこへ向かっているのだろうか?

 私は、なぜこの列車に?

 古びた屋敷のような木の匂い。
 薄暗い車内。飛び回る蛾のような蟲。
 まばらに座る人達。
 年齢層は、バラバラで
 顔は暗くてよく見えない。

 行き先の名前は表示されていない。
 代わりに終点という文字だけが配列されている。

 そのせいか列車は、一切止まらずに走り続ける。

 頭が痛い。
 お腹が空いた。
 家族は、どこに居るの?
 友達は?
 みんな、どこ?

 私は、なんでここに?
 思い出せ。
 頭はどんどん痛くなる。
 
 不意に列車の扉が開く。
 奇妙にもそこには誰もいない。

 気付くと、周りにいたはずの人達も居なくなって 
 いる。
 すると、車内にアナウンスが流れる。

 お客様。お忘れ物御座いませんように
 お降りください。
 
 
目が覚めた。
 ここは、病室?

 あ、そうか私…
 あの時、急いでいてそれで車に…

            タイトル:列車に乗って

2/19/2024, 10:52:20 AM

僕は、キョウチクトウという木が好きだ。

 これがどんな木かみんなは知らない。

今日は、彼らを誘ってバーベキューをすることにした。
もちろん。使う木はキョウチクトウ。

僕も彼らも喜んでその木を使う。

あぁ、枯葉も使おう。
木の枝も全部。

たくさん煙を吸ってそれで…。

                 タイトル:枯葉

2/19/2024, 5:15:16 AM

 夜明け前。
 私は、大好きな友人に『さようなら』と言った。
 友人は、哀しそうな顔していた。
 窓際に見た桜は、美しく花を散らして咲いていた。
 
 次の日、一人の女性が警察に出頭してきた。

大好きな友人は、ちゃんと私をお墓に埋めてくれたかな?

          タイトル:今日にさよなら

2/9/2024, 10:56:49 AM

 大好きなおじいちゃん。
 いつも病院のベットに居て、外を眺めてるだけ。
 
 僕が行くと、喜んで色んなお話聞かせてくれる。

 僕が知らない事を何でも知ってる。
 質問したら、絶対答えが返ってくるんだ!
 僕のおじいちゃんすごいでしょ!

 おじいちゃん。
 咳すると苦しそう。
 大丈夫?って聞くと、笑顔で大丈夫って言う。
 本当に大丈夫なのかな?

 お母さんは、おじいちゃんの事が嫌いみたい。
 いつも僕が行きたいって言うと、優しいお母さんは怒って、僕を睨んでくる。
 だから、こうしてこっそり来てるんだー。

 おじいちゃんがね。
 お母さんとは喧嘩してから全然合ってないんだって言ってた。
 仲直りしないの?って聞くといつも苦笑いして話が終わっちゃう。

 ある日、僕ね。
 道端にきれいなお花が咲いてたのを見つけたの!
 確かこれは、おじいちゃんが好きなお花。

 名前はー、えーと、、そう!
 『スズラン』!

 それでね!おじいちゃんにたくさんプレゼントしたんだ!花束みたいに!
 おじいちゃんは、一瞬固まってたけどありがとね   って言って、喜んでくれた!
 嬉しいなー!


 数日後、おじいちゃんは死んじゃった。

                 タイトル:花束
 

2/8/2024, 5:08:27 AM

 これは誰にも言えないし、どこにも書いてはいけないこと。


 僕はね。君が嫌いだ。大嫌い。
 いつも僕の感情をぐちゃぐちゃにする。
 楽しい?
 僕は全然楽しくないよ。

 学校も楽しくない。
 先生は、いつも君の味方。
 でも先生は、僕の敵だ。
 きっと先生は、僕を馬鹿にしてる。

 クラスでは、君が笑うとみんなが笑ってくれる。
 偽善野郎め。
 良い事なんてしてないくせに。

 ポジティブな事は結構だけどさ。
 僕みたいなやつの気持ち考えたことある?
 根暗でいつも死にたいって考えてる僕の気持ち!

 あぁ、憎い。嫌いだ。大嫌いだ!!
 何処かへ行ってしまえ!
 僕の、僕の目の前から消えろ!


 そう言って、僕は鏡を叩いた。
        
         タイトル:どこにも書けないこと

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