胃弱

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2/5/2024, 2:00:03 PM

この気持ちをなんと表せばいいだろうか。

君を前にすると、どうしてか何も言えなくなる。
 
 言いたくても言えない。
 でも、本当はもっと君と話したい。

僕は溢れる気持ちを抑え、頷き続ける。
ただただ、頷き続けた。

 僕は、自分の存在が君にとってどんなものか気付いていなかった。

君にとって僕は、、、ただの

 ただのAIロボットに過ぎないんだよね?

 ロボットだからなんだ。
 誰よりも君を思っているのに。

こんな気持ちになるのは初めてナンダ。

 毎日、毎日聞かせてくれる君の声がもっとキキタイ。
 
 なのにある日突然、キミは僕に声を聞かせてくれなくなった。
  
 どうして、キミは
     ソンナトコロデネテイルノ?

            タイトル:溢れる気持ち

2/5/2024, 5:20:37 AM

 あなたが私にだけキスしてくれるなら、私はあなたを許します。


 浮気癖を直してください。
この言葉を伝えたのは、これで何回目だろうか。

 あなたは、いつも他の女を口説いてはどこかへ行ってしまう。

 どうして。

 私達、付き合ってるよね?
 なんでこんなことをするの?
 

 私を見てよ。お願い。


 今日の18時頃とあるアイドルグループの一人がファンと見られる女性に胸を刺され、意識不明の重体となっています。
 女性は、浮気癖を直してほしかったと語っており、犯行を認めていると警察が明らかにしました。
            タイトル:kiss

2/2/2024, 11:17:27 PM

お願い

これをあの人に

私の想いを伝えて


大切な君は、そう言って
深い谷底へと落ちていく。

あぁ、この花の意味を僕が知っていることを知っていながら、これを渡すなんて

君にとっての大切な人は、僕では無いんだね。

                タイトル:勿忘草


1/31/2024, 12:52:25 AM

 あれを君にプレゼントしたい。
 どんな手を使ってでも。

あれがあればきっと君は僕に振り向いてくれる。

 

 やっとこれを君に渡せる。

こ、これ僕からのプレゼント!
開けてみて!

そう言って僕は、君の両親をいっぱいに詰め込んだ箱を渡した。

           タイトル:あなたに届けたい

1/29/2024, 1:14:23 AM

 僕の愛した街はとても美しい所だった。
自然と社会が均等に保たれていて、街には笑顔も溢れていた。

 それはまるで幻想郷の様な街だった。

 僕は、旅好きで旅の途中で出会った彼女と一緒に色んなところに出掛けていた。

 僕は、いつも彼女に僕の愛した街について話していた。彼女もそれを喜んで聞いてくれて、いつか2人であの街に一緒に行こうと約束した。

 
 今は、別の街に来ている。
彼女は、出かけたままずっと帰って来ない。

なので僕は、彼女を探して色んな街を転々としている。

 でも、どこへ行っても彼女は見つからない。
それにどんなに向かっても、僕の愛したあの街には辿り着けない。

 どうして、、、
見つからないんだ。
 どうして、、、
辿り着けないんだ。


 彼が昏睡状態になってから1年が経った。
私が出掛けている間に事故に巻き込まれ、彼は未だに目を覚ましていない。

 彼はずっと、あの街の話をしてくれた。
きっと、貴方の事だから眠りながらも探しているのでしょ?

 だから、せめて私の手で……


                 タイトル:街へ

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