あれは何年前の事だっただろうか
私がまだ学生だった頃
下校途中で出会った黒髪のイケメン!
ホントにカッコよかったなぁ…
かっこいい見た目も優しい喋り方も
どれもこれも素敵だった。
その人から喋りかけられた時は
胸が超ドキドキした!
だから、安易だったんだろうな
あの時の私はホントにバカだったなぁ
知らない人に付いていくなって
小さい頃から教わったのに…
手とか足とかめっちゃ痛かったなぁ
涙とかたくさん出たなぁ
なんで声出せなかったんだろ
声、
出せてたらきっと
今もこうして
地縛霊としてここにずっと居なくて済んだのに
タイトル:懐かしく思うこと
どこまでも続く青い空
その先にあるのは一体何だろう?
僕は、目の前にいる先生に質問してみた。
先生は、悩んだ様子を見せたものの答えを聞かせてくれた。
答えを聞いた僕は、唖然とした。
自分の想像していた答えとは全く違かったからだ。
僕は、寂しかったが先生の答えはいつも真剣だからきっとそういう事なんだろう。
残念だな、先生ならもっと良い答え方してくれると思ったのに…
手に持った銃で、僕は先生を○した。
世界がぼやけるのが分かる。
『ごめんね…先生。さようなら』
私は、目の前にいる敵国へ行ってしまった教え子に難しい質問をされていた。
この答えは分かりきっていた。
だからこそ、言える訳が無かった。
答えは、『何もない』
人も街も自然も何もない。
だって、空だから。
当たり前だろ?
空中に何が存在するというのだ。
でも、これを答えたら目の前の君はがっかりするだろう。だって、そういう事じゃないから。
優しい君が求める答えは、ただ一つ。
『君の国の勝利』
そう言う答えを言えば、
捕虜である私を殺さずに済む。
ごめんな
君には苦しい思いをさせてばかりだ。
でも、国や他の仲間を見捨てることはできないんだ。
さようなら、愛する私の生徒
『答えは、私達の国の勝利のみ!
お前達の好きにはさせない!』
タイトル:どこまでも続く青い空
あいつ本当に子供っぽいんだぜ?
俺はいつものように近所の友達(だち)と他愛もない話をしていた。
『あいつさぁ、最近、入って来たばかりの癖にいつも俺には大人びた風貌で睨んでくるんだよ。』
「はは、お前嫌われてるんじゃねぇか?」
他の友達も馬鹿げたように笑みを溢す。
『かもな、でもよぉ。何がムカつくってあいつ姐さんには子供っぽい顔して甘えてんだよ』
『帰るたび姐さんにかまってくれぇってさ
姐さんも姐さんで最近はあいつとばっか戯れるし。』
俺だって、姐さんと遊びてぇよ…
子供みたいなまん丸お目々で姐さんのこと見つめやがって
俺と1歳しか変わらねぇだろ!
ため息を漏らしたあと、俺は友達に向かって叫ぶ
『あいつだって俺と同じ種の猫じゃねぇか!!』
タイトル:子供のように
こんな人生
もう嫌だ!
全員殺してやる!
そう言った男の身体には
大量のダイナマイトが括り付けられていた。
大都会のど真ん中
騒然とする人々
蒼然とした顔になる警察達
死にたくないと逃げ惑うお金持ち
死ねるチャンスでは?と期待する人達
マスコミは恐怖よりも好奇心に駆られている
現場にいないアナウンサーの焦る顔
そして、ついに男はダイナマイトに火を付ける!
あぁ!終わりだぁ!!
と、思ったが一瞬のような出来事は
何事もなかったように一瞬で終わった。
男は何とも言えぬ顔で
ただ、呆然とその場に立ち尽くしていたのだった。
タイトル:通り雨
夜になると
ここの地域は電灯がほとんど無いせいで
暗闇に包まれる。
特に見入れるほどの夜景がある訳ではないが
今日の夜景は一段と綺麗に感じた。
赤やオレンジが空に届きそうなほど
大きく広がりを魅せ
辺りに無数の欠片を残していく。
いつも静かなここも
今日は祭りのように沢山の声が響き続ける。
地域では珍しいパトカーや消防車
それを取り上げる記者やテレビ局
やけに若者も多く見えた
そして
僕はただそれを
写真に収めておきたい思った。
タイトル:夜景