そんな風に泣かないでおくれ
見ているこっちが悲しいじゃないか
君は本当に悪くないよ
あれは事故だったんだ
わざわざ、墓参りありがとうな
君だって忙しいのに
元気な君を見ると、昔を思い出すよ
……?
ま、待って、、
君の隣にいる人は誰だ?
見たことある…
おい、親しげに話すなよ
それに指のそれって…
嘘だろ、、、○○、。
だ、駄目だ!
○○は、優しくていつも笑顔が素敵で
それに、あの日だって…
君は
僕の為に
誕生日のサプライズをしてくれて
ただ、君から貰った新しい帽子が
風で……!!
思い出したぞ…!
そいつは、、
あの時、俺の事を
轢き殺した癖に
そのまま逃げてそれで
僕が幽霊になって彷徨ってた時
ニュースでまだ捕まってないって…
あぁ、、ぁぁあ!
行かないでくれ!頼む!
お前を巻き込ませる訳には行かないんだ!
タイトル:泣かないで
頭がボーとする
家のベットの中
今にも閉じそうな重い瞼を必死に開ける
熱でもあるのでは?と思いつつ
体温を測ろうとは思わなかった。
授業を休む訳にはいかない。
皆勤賞ほしいし
周りから変に思われたくないし
はぁ
それにしてもダルい
どうしようかな
やっぱ休もうかな…うーん
でもおかしいな。
この時間になったら母さんが起こしに来てくれるのに…。
何かあったのか?
……
行かなきゃ、もしかしたら…
何かやばいことになってたりして!
熱のせいなのか変な思考が頭を巡る。
ドタバタと音を立て、階段を降りていく。
そして思いっきり扉を
バン!
『母さん!大丈夫!??』
そこには、普通にテレビを観ている母さんの姿があった。
そして
「今日は土曜日でしょ?何そんなに慌ててるの?」
タイトル:微熱
あれは何年前の事だっただろうか
私がまだ学生だった頃
下校途中で出会った黒髪のイケメン!
ホントにカッコよかったなぁ…
かっこいい見た目も優しい喋り方も
どれもこれも素敵だった。
その人から喋りかけられた時は
胸が超ドキドキした!
だから、安易だったんだろうな
あの時の私はホントにバカだったなぁ
知らない人に付いていくなって
小さい頃から教わったのに…
手とか足とかめっちゃ痛かったなぁ
涙とかたくさん出たなぁ
なんで声出せなかったんだろ
声、
出せてたらきっと
今もこうして
地縛霊としてここにずっと居なくて済んだのに
タイトル:懐かしく思うこと
どこまでも続く青い空
その先にあるのは一体何だろう?
僕は、目の前にいる先生に質問してみた。
先生は、悩んだ様子を見せたものの答えを聞かせてくれた。
答えを聞いた僕は、唖然とした。
自分の想像していた答えとは全く違かったからだ。
僕は、寂しかったが先生の答えはいつも真剣だからきっとそういう事なんだろう。
残念だな、先生ならもっと良い答え方してくれると思ったのに…
手に持った銃で、僕は先生を○した。
世界がぼやけるのが分かる。
『ごめんね…先生。さようなら』
私は、目の前にいる敵国へ行ってしまった教え子に難しい質問をされていた。
この答えは分かりきっていた。
だからこそ、言える訳が無かった。
答えは、『何もない』
人も街も自然も何もない。
だって、空だから。
当たり前だろ?
空中に何が存在するというのだ。
でも、これを答えたら目の前の君はがっかりするだろう。だって、そういう事じゃないから。
優しい君が求める答えは、ただ一つ。
『君の国の勝利』
そう言う答えを言えば、
捕虜である私を殺さずに済む。
ごめんな
君には苦しい思いをさせてばかりだ。
でも、国や他の仲間を見捨てることはできないんだ。
さようなら、愛する私の生徒
『答えは、私達の国の勝利のみ!
お前達の好きにはさせない!』
タイトル:どこまでも続く青い空
あいつ本当に子供っぽいんだぜ?
俺はいつものように近所の友達(だち)と他愛もない話をしていた。
『あいつさぁ、最近、入って来たばかりの癖にいつも俺には大人びた風貌で睨んでくるんだよ。』
「はは、お前嫌われてるんじゃねぇか?」
他の友達も馬鹿げたように笑みを溢す。
『かもな、でもよぉ。何がムカつくってあいつ姐さんには子供っぽい顔して甘えてんだよ』
『帰るたび姐さんにかまってくれぇってさ
姐さんも姐さんで最近はあいつとばっか戯れるし。』
俺だって、姐さんと遊びてぇよ…
子供みたいなまん丸お目々で姐さんのこと見つめやがって
俺と1歳しか変わらねぇだろ!
ため息を漏らしたあと、俺は友達に向かって叫ぶ
『あいつだって俺と同じ種の猫じゃねぇか!!』
タイトル:子供のように