胃弱

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 大好きなおじいちゃん。
 いつも病院のベットに居て、外を眺めてるだけ。
 
 僕が行くと、喜んで色んなお話聞かせてくれる。

 僕が知らない事を何でも知ってる。
 質問したら、絶対答えが返ってくるんだ!
 僕のおじいちゃんすごいでしょ!

 おじいちゃん。
 咳すると苦しそう。
 大丈夫?って聞くと、笑顔で大丈夫って言う。
 本当に大丈夫なのかな?

 お母さんは、おじいちゃんの事が嫌いみたい。
 いつも僕が行きたいって言うと、優しいお母さんは怒って、僕を睨んでくる。
 だから、こうしてこっそり来てるんだー。

 おじいちゃんがね。
 お母さんとは喧嘩してから全然合ってないんだって言ってた。
 仲直りしないの?って聞くといつも苦笑いして話が終わっちゃう。

 ある日、僕ね。
 道端にきれいなお花が咲いてたのを見つけたの!
 確かこれは、おじいちゃんが好きなお花。

 名前はー、えーと、、そう!
 『スズラン』!

 それでね!おじいちゃんにたくさんプレゼントしたんだ!花束みたいに!
 おじいちゃんは、一瞬固まってたけどありがとね   って言って、喜んでくれた!
 嬉しいなー!


 数日後、おじいちゃんは死んじゃった。

                 タイトル:花束
 

2/9/2024, 10:56:49 AM