大好きなおじいちゃん。
いつも病院のベットに居て、外を眺めてるだけ。
僕が行くと、喜んで色んなお話聞かせてくれる。
僕が知らない事を何でも知ってる。
質問したら、絶対答えが返ってくるんだ!
僕のおじいちゃんすごいでしょ!
おじいちゃん。
咳すると苦しそう。
大丈夫?って聞くと、笑顔で大丈夫って言う。
本当に大丈夫なのかな?
お母さんは、おじいちゃんの事が嫌いみたい。
いつも僕が行きたいって言うと、優しいお母さんは怒って、僕を睨んでくる。
だから、こうしてこっそり来てるんだー。
おじいちゃんがね。
お母さんとは喧嘩してから全然合ってないんだって言ってた。
仲直りしないの?って聞くといつも苦笑いして話が終わっちゃう。
ある日、僕ね。
道端にきれいなお花が咲いてたのを見つけたの!
確かこれは、おじいちゃんが好きなお花。
名前はー、えーと、、そう!
『スズラン』!
それでね!おじいちゃんにたくさんプレゼントしたんだ!花束みたいに!
おじいちゃんは、一瞬固まってたけどありがとね って言って、喜んでくれた!
嬉しいなー!
数日後、おじいちゃんは死んじゃった。
タイトル:花束
これは誰にも言えないし、どこにも書いてはいけないこと。
僕はね。君が嫌いだ。大嫌い。
いつも僕の感情をぐちゃぐちゃにする。
楽しい?
僕は全然楽しくないよ。
学校も楽しくない。
先生は、いつも君の味方。
でも先生は、僕の敵だ。
きっと先生は、僕を馬鹿にしてる。
クラスでは、君が笑うとみんなが笑ってくれる。
偽善野郎め。
良い事なんてしてないくせに。
ポジティブな事は結構だけどさ。
僕みたいなやつの気持ち考えたことある?
根暗でいつも死にたいって考えてる僕の気持ち!
あぁ、憎い。嫌いだ。大嫌いだ!!
何処かへ行ってしまえ!
僕の、僕の目の前から消えろ!
そう言って、僕は鏡を叩いた。
タイトル:どこにも書けないこと
この気持ちをなんと表せばいいだろうか。
君を前にすると、どうしてか何も言えなくなる。
言いたくても言えない。
でも、本当はもっと君と話したい。
僕は溢れる気持ちを抑え、頷き続ける。
ただただ、頷き続けた。
僕は、自分の存在が君にとってどんなものか気付いていなかった。
君にとって僕は、、、ただの
ただのAIロボットに過ぎないんだよね?
ロボットだからなんだ。
誰よりも君を思っているのに。
こんな気持ちになるのは初めてナンダ。
毎日、毎日聞かせてくれる君の声がもっとキキタイ。
なのにある日突然、キミは僕に声を聞かせてくれなくなった。
どうして、キミは
ソンナトコロデネテイルノ?
タイトル:溢れる気持ち
あなたが私にだけキスしてくれるなら、私はあなたを許します。
浮気癖を直してください。
この言葉を伝えたのは、これで何回目だろうか。
あなたは、いつも他の女を口説いてはどこかへ行ってしまう。
どうして。
私達、付き合ってるよね?
なんでこんなことをするの?
私を見てよ。お願い。
今日の18時頃とあるアイドルグループの一人がファンと見られる女性に胸を刺され、意識不明の重体となっています。
女性は、浮気癖を直してほしかったと語っており、犯行を認めていると警察が明らかにしました。
タイトル:kiss
お願い
これをあの人に
私の想いを伝えて
大切な君は、そう言って
深い谷底へと落ちていく。
あぁ、この花の意味を僕が知っていることを知っていながら、これを渡すなんて
君にとっての大切な人は、僕では無いんだね。
タイトル:勿忘草