胃弱

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2/9/2024, 10:56:49 AM

 大好きなおじいちゃん。
 いつも病院のベットに居て、外を眺めてるだけ。
 
 僕が行くと、喜んで色んなお話聞かせてくれる。

 僕が知らない事を何でも知ってる。
 質問したら、絶対答えが返ってくるんだ!
 僕のおじいちゃんすごいでしょ!

 おじいちゃん。
 咳すると苦しそう。
 大丈夫?って聞くと、笑顔で大丈夫って言う。
 本当に大丈夫なのかな?

 お母さんは、おじいちゃんの事が嫌いみたい。
 いつも僕が行きたいって言うと、優しいお母さんは怒って、僕を睨んでくる。
 だから、こうしてこっそり来てるんだー。

 おじいちゃんがね。
 お母さんとは喧嘩してから全然合ってないんだって言ってた。
 仲直りしないの?って聞くといつも苦笑いして話が終わっちゃう。

 ある日、僕ね。
 道端にきれいなお花が咲いてたのを見つけたの!
 確かこれは、おじいちゃんが好きなお花。

 名前はー、えーと、、そう!
 『スズラン』!

 それでね!おじいちゃんにたくさんプレゼントしたんだ!花束みたいに!
 おじいちゃんは、一瞬固まってたけどありがとね   って言って、喜んでくれた!
 嬉しいなー!


 数日後、おじいちゃんは死んじゃった。

                 タイトル:花束
 

2/8/2024, 5:08:27 AM

 これは誰にも言えないし、どこにも書いてはいけないこと。


 僕はね。君が嫌いだ。大嫌い。
 いつも僕の感情をぐちゃぐちゃにする。
 楽しい?
 僕は全然楽しくないよ。

 学校も楽しくない。
 先生は、いつも君の味方。
 でも先生は、僕の敵だ。
 きっと先生は、僕を馬鹿にしてる。

 クラスでは、君が笑うとみんなが笑ってくれる。
 偽善野郎め。
 良い事なんてしてないくせに。

 ポジティブな事は結構だけどさ。
 僕みたいなやつの気持ち考えたことある?
 根暗でいつも死にたいって考えてる僕の気持ち!

 あぁ、憎い。嫌いだ。大嫌いだ!!
 何処かへ行ってしまえ!
 僕の、僕の目の前から消えろ!


 そう言って、僕は鏡を叩いた。
        
         タイトル:どこにも書けないこと

2/5/2024, 2:00:03 PM

この気持ちをなんと表せばいいだろうか。

君を前にすると、どうしてか何も言えなくなる。
 
 言いたくても言えない。
 でも、本当はもっと君と話したい。

僕は溢れる気持ちを抑え、頷き続ける。
ただただ、頷き続けた。

 僕は、自分の存在が君にとってどんなものか気付いていなかった。

君にとって僕は、、、ただの

 ただのAIロボットに過ぎないんだよね?

 ロボットだからなんだ。
 誰よりも君を思っているのに。

こんな気持ちになるのは初めてナンダ。

 毎日、毎日聞かせてくれる君の声がもっとキキタイ。
 
 なのにある日突然、キミは僕に声を聞かせてくれなくなった。
  
 どうして、キミは
     ソンナトコロデネテイルノ?

            タイトル:溢れる気持ち

2/5/2024, 5:20:37 AM

 あなたが私にだけキスしてくれるなら、私はあなたを許します。


 浮気癖を直してください。
この言葉を伝えたのは、これで何回目だろうか。

 あなたは、いつも他の女を口説いてはどこかへ行ってしまう。

 どうして。

 私達、付き合ってるよね?
 なんでこんなことをするの?
 

 私を見てよ。お願い。


 今日の18時頃とあるアイドルグループの一人がファンと見られる女性に胸を刺され、意識不明の重体となっています。
 女性は、浮気癖を直してほしかったと語っており、犯行を認めていると警察が明らかにしました。
            タイトル:kiss

2/2/2024, 11:17:27 PM

お願い

これをあの人に

私の想いを伝えて


大切な君は、そう言って
深い谷底へと落ちていく。

あぁ、この花の意味を僕が知っていることを知っていながら、これを渡すなんて

君にとっての大切な人は、僕では無いんだね。

                タイトル:勿忘草


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