な子

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2/22/2025, 8:23:40 PM

君と見た虹

あの日、君と見た虹を僕は忘れることは無いだろう。
虹の根元にはお宝がある、だなんて君は言って。
二人で探しに行ったっけ。
人のいない空き地に虹の根元はあって。
二人で掘って。
宝を手に入れて。
「まだそんな夢を見てるの?」
誰かの声がする。
「お宝なんて手に入れてないでしょ」
誰かの声がする。
「虹の根元を目指して」
誰かの声がする。
「私は死んだの」
死んだはずの君の声がした。

2/20/2025, 9:25:34 PM

ひそかな想い

気付かれないように。
気付かれないように。
ひそかな想いは隠しておくの。
だって、もう決まっているから。
お姉さまとあの方の結婚は、もう。
私みたいな人間にチャンスは無い。
嗚呼、でも悔しいわ。
「どんなことでもできる。だから諦めない」
お姉さまよくそうおっしゃっていたのに。
ただもし、諦めなくてもいいのなら。
私にも結婚できるとするなら。
ねぇ、お姉さま。
私やっぱり諦めたくないの。
だから。
「この毒林檎を食べてちょうだい」

2/17/2025, 9:49:15 PM

輝き

その輝きは一瞬だ。
私はその一瞬を求めて夜になると彷徨っている。
今日は駅で見つけた。
ストリートピアノで輝く女性を。
私は彼女を見つめた。
終わってもなお、見つめ続けた。
彼女が人通りのない路地に向かった。
私は追った。
そして、彼女を。
「あなたが噂の吸血鬼さん?」
彼女は言って、私に水を、いや違う。
これはあああ。
「聖水だよ。バイバイ」
私は一瞬の輝きに包まれた。

2/15/2025, 8:30:44 PM

君の声がする。

ふと君の声がする。
仕事をしているとき。
電車を待っているとき。
歩道橋を歩いているとき。
君の優しげな声が聞こえる。
なんて言っているのかなんて。
ぜんぜん分からないんだけども。
きっとボクを応援してくれている。
今日も君のために、頑張ってくるよ。
庭に一人きりだなんて、寂しいからね。

「お前に殺されたお前に殺されたお前に殺された」

2/14/2025, 10:24:18 PM

ありがとう

ありがとう、感謝の言葉を教えてくれて。
ありがとう、地球の文化を教えてくれて。
ありがとう、僕らの言葉を信じてくれて。
ありがとう、力の差を理解してくれて。
ありがとう、対話で解決してくれて。
「今日から地球は我らの傘下になります」
ありがとう、ありがとう、ありがとう。

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