な子

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輝き

その輝きは一瞬だ。
私はその一瞬を求めて夜になると彷徨っている。
今日は駅で見つけた。
ストリートピアノで輝く女性を。
私は彼女を見つめた。
終わってもなお、見つめ続けた。
彼女が人通りのない路地に向かった。
私は追った。
そして、彼女を。
「あなたが噂の吸血鬼さん?」
彼女は言って、私に水を、いや違う。
これはあああ。
「聖水だよ。バイバイ」
私は一瞬の輝きに包まれた。

2/17/2025, 9:49:15 PM