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3/23/2024, 5:24:11 PM

いつかにあなたは言いました
私たちはもう家族みたいね、と
僕は笑って答えました
家族よりも話しているよ、と
それを聞いたあなたは嬉しそうに笑いました
名前もない些細な夜のことでした

君を誰かに紹介するとして
僕は君を何と形容するでしょうか
友人というには近すぎて
親友というには密やかで
家族よりも踏み入れた
この関係を表すならば
多分僕は君の名前を使うでしょう
君という特別な人間がいるのだと
踏み入れさせないように慎重に線を引いて
わざとその名前を使うでしょう

3/13/2024, 3:40:58 PM

「添い遂げられて気づく蟠り」
無意識に頭に浮かぶその歌詞を
ぼんやりとした焦点で見つめていた
始まりはきっと些細な事
誰かを愛することは決意だ
最近はそんなふうに思ったりもするんだ

ただ一つ確かな事は
僕の幸せというものは
君の隣を歩いたあの緩い風の中に留まり続けていて
僕は本当に些細なきっかけで
その場所に立ち戻ることができて
その一つの思い出だけで
生きることが許されるような感覚で
もうそれでいいじゃないか、と思うんだ
これが僕なりの精一杯の愛だと思ったりするんだ

12/21/2023, 3:19:50 PM

空を見る
大袈裟なくらい広い空の下で
はぁ、と息を吐く
今日も頑張ったよ
君はどうでしたか
お疲れ様
そんなことを思いながらぼんやりと空を見る

ふと考えたことがある
僕のこの想いはどうしたら
終わりになるのか
君が僕より他の誰かを
優先した時だろうか
もうやめようか、とどちらかが言って
滅多に話せなくなる時だろうか
あるいは、君が誰かに
添い遂げることを決めた時だろうか

しばらく考えてみたが
「諦める」と「無かったことにする」は
全くの別物で
僕はきっとどうやったって
君を無かったことにはできないので
君が遠く離れたとしても
心の一番深い部分で
君の事を案じるのだろう
これが綺麗なのか汚いのか
祈りなのか意地なのか
僕にはもうとっくに分からない

12/18/2023, 3:02:23 PM

まだ僕らが学生だった頃
いつの間にか降っていた雪が
外の世界をうんと冷やして
何も知らず校舎から出てきた僕らは
口を揃えて寒い寒いと溢した
その時吐いた息が白く染まるのを
君はゲームか何かの技みたいと笑った
僕らはさっきまであんなに寒かったことも忘れて
その技に夢中になってはしゃいだ

今日僕の町にも雪が降った
無意識に吐いたため息が白く染まって
思わずその出来事を思い出した
隣に君の影はないけれど
いつだって君は僕の側に居る

10/26/2023, 4:26:14 PM

たった2日ぶりの君の声
家族と君しかもう使わない
その呼び方で僕を呼んで
夢に僕が出てきたと教えてくれた
ああ、もう何だかそれで良いや
僕が此処にいる意味はそれで良いや
君の声に耳を傾けながらそんな事を思ったりした
昨日死ぬのをやめて良かった、と思ったりした

君の口から愛の言葉を聞く事はないだろう
もう何となく判っているよ
それでも側に居たいと願ってしまうのは
きっともう僕が此処に存在している事みたいに
どうしようもない事なんだろう

今日は僕の夢に君が来ますように
さよなら おやすみ 大好きな君へ

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