チーズとワイン
黄色信号と急ぎ足
パーカーと短パン
帰り道と豆花
夕日と寝起き
台湾と夏
言葉と手紙
1人と2人
-あなたとわたし-
今のお気に入りの曲から順番に聞いてたら、ちょっと前失恋していた時にヘビロテしていた曲が流れて、あの時から思っていたより時間が経ってないことに気がついた。
帰宅途中の耳から流れるその曲は、真夏のフェスで流れそうなアップテンポな機械音とハスキーな女性が歌う「私を置いていかないで」というフレーズがチーズとワインのような相性の心地よい洋楽であって。
何度も繰り返すそのフレーズを聴いているうちに、ブワッと全身に鳥肌がたった。
それはまるで振り向き際に荒波に飲み込まれたかのように、一瞬にして過去に時をかけて、今私の目の前に続く道があの時住み込んでいた部屋へ向かう道だと錯覚するほどの威力があった。
一瞬だった。
一定の時が経ったと思っていたのに、気づけばすぐそこにあるのが虚しかった。
一瞬でも"あの時"に飲まれてしまったことが寂しかった。
-懐かしく思うこと-
あなたにとって私は分厚い本のたった一章だったけど、私にとってあなたは一冊の本そのものだったの。
隠してることで守られるものと、言葉にできない苦しさの狭間で、私がどれだけもがいても絶対に交わらない想いは、どこにしまえば安全かな。
もしも、次のページがあったなら。
-もう一つの物語-
明日も明後日も永遠に続く未来が怖い
誰かのためにとか
何かのためにとか
今はただ、そんな原動力はなくて
良くも悪くも今日という日が完璧で
やりたいことも、やり残したこともなくて
今日も自分のために生きて
明日もきっと生きているから生きる
なんとも惰性的で悲観的な私だろう
ただ淡々とすぎて行く日々の中で
次の角を曲がってパッと消えられたら本望なのに
-生きる-
このままずっと悪い男に引っかかってさ
泣きながら私に相談してよね
これからもずっと悲しい恋を繰り返してさ
その度にここに戻ってきてよね
私抜きで幸せにならないでよ
来世でなんて言わないで
このまま私と
なんてね、
-忘れたくても忘れられない-