小笹 樒(こざさ しきみ)

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1/18/2024, 12:31:20 AM

うまく絵が描けないなと思い、とりあえず今の気分を切り替えるために散歩をしに外へ出てみた
外へ出ると暖房で温まっている部屋よりもかなり寒く感じ、風が当たると顔がヒリヒリとした。
ふと、前を見ると、枯れ木の葉を遊んでいる小さな龍がいた。
無邪気そうに龍は枯れ木の葉を風で巻き上げたり、手足で葉をボールのようにバウンドさせていた。
すると、僕の気配に気づけば、目を丸くし、小さな風になって去ってしまった。
一瞬の不思議な出来事にしばしぽかんとしていた。
ふと、良い絵の材料になったなと感じた僕は足早に家へと向かった。

12/13/2023, 12:25:23 AM

君の心は満たされている。でも僕の心は空っぽだ。
互いの心の違いに僕は少し不満に感じる。なぜ自分の心は満たされず、空っぽなままだろう。
孤独な僕は楽しそうな君を遠くから見つめるしかなかった。

12/12/2023, 5:47:02 AM

なんでもない。
そう笑顔を見せながら拒み、人を避けるように君は口癖の様に言うけれど、僕は君が無理してるのは分かっているよ。
だから、拒む様に何でもないというのはやめて?
悩んでいるなら話してよ…
唯一の友達なのに悲しくなるよ。

11/6/2023, 11:38:35 AM

サラサラと振る柔らかい小雨。雨は嫌いだが、小雨はまあ許そうという程度だ。僕は傘をさしながら、家路を歩いていた。
すると向かい側から珍しく一人で歩く君がいた。君の連れはどうしたのだろう。そう思った君の頬には一筋の涙が溢れていた。

10/25/2023, 12:38:37 AM

恐ろしい悪夢を見た。何かの遠い記憶だろうか。
悪夢の中の僕は幼かった。目の前には切羽詰まった顔をした父と母がいた。
ここを絶対に離れるんじゃないぞ、あなたはここにいて。父と母はそう僕に言い聞かせていた。
行かないで! そう叫んだ僕の手をすり抜け父と母は僕から離れてどこかへ去っていった。
だが、いても立ってもいられない僕は父と母の言い付けを破ってでも父と母後をついて行った。
その時、母の悲鳴が聞こえた。恐る恐る襖越しから見ると、倒れている父と母がいた。動かない二人に僕は恐怖で足がすくんで動けなかった。奥に何かを持っている人物がいたが、そこで悪夢は途切れた。

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