NoName

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12/13/2024, 4:26:52 PM

 惜しみない愛を注いでもらっても、
 それを溜める器が無いの。

 満ちる器も無いくせに、
 満たされることを望んでいるの。

 注がれる愛を肯定出来るほど、
 自分自身を肯定出来やしないのに。

 安易に愛されることばかりを模索して、
 愛の注ぎ方がわからない、醜く滑稽な獣。

11/9/2024, 1:56:19 AM

 意味がないと断じていたことで、楽しそうに笑う君が、
 眩しくて、羨ましくて、嫉ましい。

11/3/2024, 4:09:46 PM

 痛くて、辛くて、怖くて、惨めで、酷くて、卑しくて、厭らしくて、浅ましくて、愚かしくて、壊したくて、壊れてしまいたくて、それでも壊れられなくて。

 だけども鏡の中の自分は笑っているのだから、私は今日も、上手に仮面をつけて生きているのだろう。

10/21/2024, 1:20:37 PM

 声が枯れるまで歌い続けてでも、伝えたい気持ちがあったはずなんだ。

 直接言葉にするのは恥ずかしいから、想いを載せた歌を歌ったはずだった。
 互いに励まし合って笑い合って、夢に向かって歌い続けたはずだった。

 でも結局、私の声が貴方の心に響くことは無かったね。
 貴方の心を捕えたのは、隣に立っていた私の歌じゃ無かった。
 こんなことなら最初から想いを言葉にすれば良かった、なんて。

 嗄れた喉の掠れた声じゃ、もう何も伝えられないけど。

10/21/2024, 10:35:54 AM

 始まりがあると言うことは、終わりもあると言うことで。
 人との新しい関係を始める時にはいつも、それが終わる時のことも考えてしまうのだ。

 自分から近付くことは無い。始まりはいつだって手を差し伸べてくれる相手任せだ。
 そんな優しい君に出逢わなければ、きっとこの終わりを考えることも無かっただろう。
 まぁ、自業自得ではあるのだけど。

 もう動かなくなった君を想いながら、また次の誰かとの始まりに想いを馳せてしまうのは、
 輝かしい灯火が消える様に魅入られた、自分の罪深さ故なのだろうか。

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