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11/28/2025, 5:03:46 PM

 霜で繋がった落ち掛けのを見た時、命の儚さを見た気がしたの。
 日が昇ってくれば霜が溶けて、ぼとりと落ちてしまうことが見えているその姿に──、
 この冷たい朝がずっと続けば良いのにって、出来もしないことを願ったりしたの。

11/10/2025, 2:40:53 AM

 決して見えず、決して触れられないはずの他人の心に触れたいと思うのは、無茶なことなのだろうか。
 明確に交わることの無いその境界に触れ、グズグズに溶け合ってしまいたいと願うのは……ただの我儘なのだろうか。

 溶け合うことが出来ずとも、貴方が他人を拒むその心の境界線と、私の心の形がピッタリと合えば良いのに。
 交わらなくても、隙間無く重なり合えば……理解し合えずとも傍に居られると思うのは、ただの傲慢なのだろうか。

7/16/2025, 12:49:07 AM

 数奇な境遇を共有出来た時、独りぼっちだった世界に君が入って来た。
 世界は僕ら二人と、それ以外だった。

 君は言った。自分以外の人間は、僕にとっての敵だと。
 だからいつだって君の傍に居なくちゃいけないのだと、君は無邪気な顔で笑っていた。

 でも僕は知ってしまった。
 僕を愛してくれる人間は、君以外にも居たんだってことを。
 この世界は、敵だらけじゃなかったことを。

 僕にとっての世界じゃない。
 君にとっての世界こそが、僕と二人だけで成り立っていたということを。

7/6/2025, 5:38:07 PM

 終わってみれば、なんて呆気ない。
 蓋を開けてみれば、中身なんて何も無い。
 とても空虚で、ただのハリボテ。

 それでも胸を空くこの想いは、確かに私にとって"恋"だった。

6/22/2025, 11:59:49 PM

 みっともなく泣き喚いて、泣き叫んで、どこにも行かないでと縋り付くことが出来たなら、なんて。
 そんなもしもを考える時がある。

 馬鹿で、愚かで、矮小で、こんなどうしようもない私のことなんか、振り返らなくていい。
 脇目も振らずにひた走る、そんな貴方が好きだったから。

 貴方の進む妨げにしかならない、私を置いていってくれる貴方で良かった。

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