終わらせないで
願うこと、叶えること
希望を抱くこと
そして、夢を見ること。
誰もがいつも、完璧じゃない。
自分が、我慢すればと
笑ってやり過ごす時もあるだろう。
けれど、どうか
終わらせないで。
荊棘に囲まれたその先に
あなたの願いや夢が咲いている
時もあるだろう。
手を伸ばせば、傷を負うかもしれない。
そんな時、あなたなら…どうする?
荊棘を切り開いて進むのか
夢の蔓がコチラに伸びるまで待つのか
背中に翼があればと、鳥たちを羨むのか。
それとも、そこを終着点にしてしまうのか。
あなたなら…どうしますか?
【お題:終わらせないで】
愛情に、本当や嘘はあるのかな。
友情だって、同じだ。
ただ、私が好きだから
大事にしたい想いが込み上げて
だから、何か下さいとは
思わない。
損や得もない。自己犠牲でもない。
友情だって、同じだ。
ただ、好きだから
沢山、笑っていて欲しいだけ。
【お題:愛情】
星や月明かりの下でしか
見つけられないものがあるように。
太陽の下でしか
見つけられないものもあるんだ。
隂陽が、抱き合わさるように
存在するように。
きっと、それぞれの中にしか無い
何かがあるんだ。
難しいことは、分からない。
けれど、太陽の下で見つけられる
何かがあるのなら。
見てみたいと、僕の胸は高鳴るんだ。
【お題:太陽の下で】
あの人に、会う日が近づいて
セーターを買ったんです。
少し、女性らしくて
少し、凝ったデザインで。
華美では無いけれど
ずっと、触っていたくなるような
暖かいセーターを。
編み込んだセーターのように
私たちは、絆を紡いできたと
思っていたんです。
けれど、会える日が指折り近づく頃
ふとした会話の中で
何かが、ほつれたんです。
本当は前々から分かっていた。
放ったままにしていた。
糸くずだと思い込もうとしていた。
けれど、その糸に指を絡めると
編み込んだもの全てが、形が
なくなるのがこわかったんです。
大事なものを失うのは
誰でも嫌でしょう?
けれど、好きではなくなったものが
いつまでも近くにあるのは
もっと、辛かった。見たくなかった。
紡いだ絆のほつれを引くと
流れるようにするすると
涙と共に、形を変えました。
ほつれた糸は
時折、きらきらと
思い出を光らせました。
【お題:セーター】
目の前に、広がる
ゴツゴツとした岩肌に
僅かに、手をかける隙間を探して
大勢の人たちが
その頂を目指して登っていくんだ。
そのてっぺんには
星よりも輝き
どんな、金貨よりも価値のある
世界で1番の宝物があるのだとか。
だけど、登った人は
誰も戻らない。
いや、本当は戻ってはきているよ
身体だけになって。
空から、落ちてくるんだ。
沢山の人たちが
何ひとつ、持たずに。
僕はこの絶壁の辺り(ほとり)で
最後に声をかける番人だ。
『本当に登るのかい?』と。
ある人は、怒ったように僕を突き飛ばし
また、ある人は如何にその宝物が
必要かを僕に伝えた。
けれど、結局はみんな登っていくんだ。
太陽が沈み、誰も訪れる人が居なくなる頃に
僕は落ちて来た彼らの側を歩き回る。
そうすると、身体は瞬く間に朽ち果て
少しの間だけ、光を放ち花を咲かす。
命が燃え尽きる光だ。
僕は番人。
ただ、問うだけの存在。
行かないでとは、決して言えない存在。
【お題:落ちていく】