NoName14

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7/25/2024, 3:56:35 PM


鳥かごの中には
何が見える?

何羽かの鳥?
それとも、空っぽ?
自分自身や、愛する人?

閉じ込めるのも
閉じ込められるのも好きじゃない。

だから私は、出入り口も
常にあけておく。

気が向いたら、餌を食べに
来てもいいし。
羽根を休ませてる隙に
捕まえたりもしないよ。

いつだって、飛び立つ自由は
誰にでも平等にあるはず

それなのに、私は…

少々の不便は、不要な付属品として
人生という時間制限には付き物だ。

部屋に舞い落ちた、羽根を手に取り
ふっと吹くと
驚くほど軽やかに、また羽根は
空に戻った。

【お題鳥かご】

7/24/2024, 10:17:03 AM


築いてきたと、思っていた 友情。

気持ちの厚みも
過ごした時間も

困っていたら、助けたい
悩んでいるなら、静かに見守りたい

かけたい言葉を
時には、グッとのみこんで
背中をさすった。

だけど、また、違ったんだね。

きっとこの沈黙は
そういう事なんだよね。

寂しくて、2回ほどノックは
してみたけれど。

ソコに居るのに、返事はない。

私が思うよりも
友情は、希薄で…脆いものなのかな。

静かに立ち去りながら
どうしてかなって…小さく寂しい
ため息がこぼれた。


【お題:友情】

7/18/2024, 1:02:53 PM


私は、私だけという亡霊に
酷く取り憑かれていた。

最初は、砂時計のように
サラサラと溜まり込んだ不満や
吐き場所のない思いだった。

砂は湿り、重みを増して
私の苦しみは蓄積した。

そのうちに、心まで蝕まれた。
私が私を追い詰めた結果だった。

そうして、そのうちいつか
自分に向けていた刃を
他人に向けてしまうのではと
こわくなった。

自分を守ること
自分を大切にすること
それを、自分に許可してあげること

そうすることで、少しずつゆっくりと
砂は乾き、時間は再び動き出した。

けれど、あの苦しさは忘れない。
もう二度と囚われないためにも…

【お題:私だけ】

7/17/2024, 2:27:33 PM


3年、5年も経てば
時間の早さに、随分と驚かされる。

辛かったこと
嬉しかったこと
苦しかったこと
幸せだったこと

その時々の場面で
比重の重たかった方が
深く記憶に残るのではないかと思う。

そうして、人生は上手いこと
多少の差異はあれど
最期には、帳尻が合うようになって
いるのかな。

今までが、楽しいことばかりだったから
不幸が訪れるというわけでは無いけれど

長く、花の咲かなかった人は
それだけ沢山の雨風に耐えてきた時間だけ
地中で、根を伸ばし続けてきたんだ。

雨がやめば、必ず花が咲く。
私もそう信じているうちの1人だから。
その根本には、最初の種がある。
それこそが、遠い日の記憶かもしれない。



【お題:遠い日の記憶】

7/16/2024, 2:54:13 PM

   
早朝の、薄青の空に
取り残されたような、小さく欠けた白い月。


目に見えるのに
当たり前じゃない場所にいるんだね?

名前も、夜の姿も
知っているのに…埋まらない距離。

誰かさんみたいじゃないかと


少し笑ってしまった。


【お題:空を見上げて心に浮かんだこと】  

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