NoName14

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11/8/2023, 2:39:00 PM


意味がないこと

話す気のない あの人と
会話をすること。

私を 否定して満足する
あの人と 一緒に居ること。

睨んでるんじゃないよ?
悲しいんだよ。

何年も、そばに居て沢山のことを言葉で
伝えても 意味がないことだった。



【お題:意味がないこと】

11/7/2023, 11:30:57 AM


あなたとわたしは
違う生き物。

どれだけ一緒に居ても
同じには なれない。

だけど、違うからこそ
愛おしく感じる

わたしではないから
大切にしたいと 思える。

感謝の気持ちや
嬉しいよ って言葉を
使うと わたしたちはきっと
ずっと一緒に 居られるのかな。


【お題:あなたとわたし】

11/6/2023, 1:35:08 PM


薄靄の中、しっとりとした
音の無い雨が降る。

ひどく打ちつける横殴りの
雨とは違って

いまの、私には余りにも
優し過ぎる。

乾いた瞳に、柔らかな雨が触れて
頬を伝う。
それが、いつしか
温かい涙となって本当に泣いてしまって
いることに ふと、気づいた。

噛み締め、きつく閉じた唇を
薄くあけ ふぅっと…息を吐く。

柔らかな雨は まだ止まない。


【お題:柔らかい雨】

11/6/2023, 12:59:19 AM


たくさんのページをめくって
探し続けた。

自分の中の頼りなかった
信念を、磨き続けた。


その先に 一筋の光 


柔らかな殻に包まれた
私の中の 信じて来たものたちが

いま 生まれる。



【お題:一筋の光】

11/4/2023, 2:21:09 PM


いつも、来ていたお客さんが
ふと顔を見せなくなった。

声は、しわがれて
目元には、深い笑い皺が
印象的だった。

ハンチング帽と、煙草の匂い。

病気を患っているのは
知っていたが、いつも相変わらずな
人だった。

亡くなったと、聞いたときは
ああ…そうかという気持ちしかなかった。

その日の帰り道は
真っ赤な夕焼けと影を成す木々が
まるでシルエットのように
物悲しく、綺麗だった。

ハンチング帽と…煙草の匂い…

それほど吸いたい気持ちでも
なかったけれど
私は、煙草に火をつけ
茜色に染まる空にゆっくりと
煙を吐いた。


【お題:哀愁をそそる】

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