NoName14

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9/3/2023, 2:32:57 PM


些細なことでも
何か、ひとつでも知れたら
知ってもらえたら、本当に嬉しい。

どれだけ、時間がかかっても
あなたと幸せを、足し算してゆけたら

どれほど幸せなんだろう。


【お題:些細なことでも】


9/2/2023, 11:08:41 PM


どうして、この火は消えないのか。

時に、不安の中を彷徨いながら
時に、絶望の淵に足をすくませながら

それでも、胸の中の火は消えない。

希望や未来や幸せを
照らす訳でもないのに。

ただ、私の内側に灯る火は
誰かの灯火に
寄り添うことは出来るようで。

また、私も同じように
されたとき
確かに、思いやりという
優しい何かに包まれた。

私が、私らしく生きて良いのかと
自分を見つめ直すとき
心の灯火は、静かに揺らめいている。


【お題:心の灯火】

8/31/2023, 6:21:39 PM


不完全な僕は
いつも、片羽をバタつかせて
空に焦がれる。

仲間たちは、ひとつの大きな
鳥のように群れをなし
遠くの果てまで、飛んでゆく。

だけど、僕は
地上の事を良く知った。
危険もあった。
それでも、生き抜いた。

時には、傷つき空を離れた仲間に
地上での生きる術を伝える事もあった。

そうして、僕は
いつの間にか
自分の居場所を見つけていた。

例え、空でなくとも
素晴らしい場所や出会いは
何処にでもあることを、知った。


【お題:不完全な僕】

8/30/2023, 10:48:51 PM


洗練された。
美しい小瓶で
煌めく香水ですら
敵うものはなく。

どんな、香水よりも
あなたの首筋から香る

あの匂いに、私は溶ける。


【お題:香水】

8/29/2023, 4:33:17 PM


母は、イラついたように
広げられたテストの端を指で弾き
深いため息をつく。

点数は悪くなかった。
ただ、満点ではなかった。

『ごめんなさい』

「謝罪は要らないの、結果にして頂戴!」

上司は、イラついたように
私に任せっきりだった資料を丸め
ゴミ箱に投げ込んだ。

資料は、完璧だった。
が、完璧が故に気に食わないようだった。

『すみませんでした』


「気が利かないんだよなぁ、入社何年目よ。
そういうのは、言わなくても察するもんだよ?」


ことば、言葉、要らないもの。
結果を出せば、気が利かないと言う。
何も言わなければ、ヒソヒソと
誰かが囁いている。

だけど、私は…

神様、次に生まれてくるときは
どうかどうか…言葉の要らないモノに
変えてください。
言葉を交わさずに、愛されるような
そんな世界があるのならば。

『人間』である、必要はきっとないから。



【お題:言葉は要らない、ただ⋯】

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