とある恋人たちの日常。

Open App
3/25/2026, 1:01:57 PM

 
 気がつくと視線があの子を追っている……気がする。
 
 なんでだろう。
 
 あの子になにか〝特別な感情〟があるのだろうか?
 
 うーん。
 そんなことないと思うんだよな。
 
 そう首を傾げる。
 でも、なんだかモヤモヤするんだ。
 
 この都市に来たとき、特別な人は作らない。そう決めたのに、なんでだろう?
 
 どんよりとした心持ちのまま、仕事場に戻った。
 
 
 
おわり
 
 
 
六七八、好きじゃないのに
 
 
 

3/24/2026, 2:45:35 PM

 
「俺の、彼女になってくれますか?」
 
 本当に思いもよらなかったの。
 私を選んでくれるなんてミリもないと思っていた。
 だから嬉しくて笑顔を向けて言ったの。
 
「喜んで!!」
 
 そう言いながら正面から彼に飛び込む。彼はゆっくりと私を抱きしめてくれた。
 私も彼に応えたくて彼の身体を強く抱き締める。
 
「ふふ、嬉しい……です」
 
 目頭が熱くなって涙が溢れてきた。
 
 嬉しくて、嬉しくて。
 
 溢れる涙を止められなさそうだった。
 土砂降りの雨のようにこぼれ落ちる。
 
 この場所だけの雨が。
 
 
 
おわり
 
 
 
六七七、ところにより雨
 
 
 

3/23/2026, 11:45:45 AM

 
「私も、だいすきです」
 
 え?
 
 心臓の音がうるさ過ぎて彼女の言葉が聞き取りにくかった。
 でも、〝好き〟って言ってくれたような気が、する。
 
 頬を赤らめながら見せてくれる笑顔は、とびきり可愛くて。
 自覚してしまったからより可愛く見えてドキドキしちゃう。
 でも勇気を振り絞って彼女にお願いを言った。
 
「俺の、彼女になってくれますか?」
 
 驚いた表情の後に花が咲いたような満面の笑顔を向けてくれた。
 
「喜んで!!」
 
 
 
おわり
 
 
 
六七六、特別な関係
 
 
 

3/22/2026, 1:28:28 PM

 
 気になる彼。ううん、好きかもって思っていた彼から「君が好きです」って言ってもらえた。
 
 私は、彼に好意を寄せている人をたくさん知っている。だから自分の気持ちを封印していた。
 
 彼の迷惑になるのは嫌だから、遠くから彼を見ているだけでいいと押し殺していたの。
 それなのに。
 
 彼は私の手を取り、真剣な眼差しで見つめてくれる。その手は少し震えているように見えて、彼の気持ちが指先から伝わる。
 
 バカみたい。
 
 気持ちにフタをしていたことに呆れてしまう。
 
「私も、だいすき」
 
 それを彼に伝えれば良かったんだから。
 
 
 
おわり
 
 
 
六七五、バカみたい
 
 
 

3/21/2026, 1:32:33 PM

 
 ザザーン、ザザーン。
 
 冷たい潮風が俺と恋人の頬を撫でる。
 俺は彼女の手を取った。
 
 冷たくなった指先が絡み合う。
 
「あったかいですね」
 
 ふふっと頬を赤らめながら俺に向かって笑ってくれる。
 頬が赤いのは照れたからか、風の冷たさからか。
 
 どちらの理由でもいっか。
 可愛い彼女の笑顔が見られたんだから。
 
 ザザーン。
 
 聞こえてくるのは波の音だけ。
 でも彼女の手が、その温もりがそこに居ると分からせてくれた。
 
 
 
おわり
 
 
 
六七四、二人ぼっち
 
 
 

Next