ザザーン、ザザーン。
冷たい潮風が俺と恋人の頬を撫でる。
俺は彼女の手を取った。
冷たくなった指先が絡み合う。
「あったかいですね」
ふふっと頬を赤らめながら俺に向かって笑ってくれる。
頬が赤いのは照れたからか、風の冷たさからか。
どちらの理由でもいっか。
可愛い彼女の笑顔が見られたんだから。
ザザーン。
聞こえてくるのは波の音だけ。
でも彼女の手が、その温もりがそこに居ると分からせてくれた。
おわり
六七四、二人ぼっち
3/21/2026, 1:32:33 PM